積聚治療とは
積聚治療は千葉県の関東鍼灸専門学校の実技指導から生まれた鍼灸治療法です。
当時関東鍼灸専門学校での実技教育の課題として、以下の条件が挙げられました。
- 気の概念や陰陽観(東洋思想)に基づく理論と実習であること
- 年齢、性別を問わず、あらゆる人の病的状態に対応できること
- 学生同士の実習に簡便であること(診断・治療・評価)
- 卒後にも臨床手段として利用できること
これらの条件を満たす内容として、お腹に現れる積聚に着目して誕生しました。
積聚とは腹部症状である、痛み・硬さ・拍動をいいます。
積聚治療の特徴
- ①病の原因を「生命力の低下」として把握する
- 頭痛、肩の可動域不全、下腹部の冷えなど違う症状だとしても、原因は同じ「生命力の低下」と考えます。
- ②あらゆる症状は生命力の低下によって生じているので、全てを「指標」と捉える
- 主訴、症状、脈の状態、積聚などを全て「指標」として捉えます。
- ③治療とは生命力の低下を回復させること
- 症状は違っても、生命力の低下を回復させるという治療の目的は変わりません。
- ④積聚治療=基本治療+補助治療
- 基本治療とはどの患者さんにも行う治療手順のこと。基本治療で症状が改善されない場合は、生命力の回復を助ける補助治療を追加します。
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積聚治療の要諦