東洋的な考えを追求する鍼灸-積聚治療を紹介しています

積聚治療の要諦

積聚治療の要諦

人は精気の力で生きる
精気とは生命と置き換えて理解できるが、人などの生きている姿でしかその存在は分からない自動的で能動的な気の力である。
病は精気の虚によって生じる
精気の状態が正常であれば人は病まないという前提のもと、病とは精気が虚している状態と把握する。
精気の虚によってあらゆる病的な症状が人に現れる。
治療とは精気の虚を補うことである
あらゆる病的な状態が精気の虚に端を発するのであれば、その虚を補うことは根本的な治療となる。
積聚治療は、その根本的な治療を意図している。
診断と治療の指針を指標と言う
あらゆる病的な状態が精気の虚に端を発するのであれば、病症は精気の虚の程度あるいは状態を現していることになる。
何事も、程度を現すものは指標となり得る。
精気の虚の程度は、施術前から施術中にかけて変化する。
施術前の病症は精気の虚の状態を判断する指標であり、施術中の病症は精気の虚の変化度を示し、治療過程の指標となる。
腹部の異状を積聚と言い、全身状態の反映とする
腹部症状の内、痛(痛み)・牢(硬さ)・動(拍動)の三者を腹診の基本症状とする。
それらを積聚と云い、全身の状態を反映していると見做す。
積聚は積を陰気、聚を陽気として、病態を陰陽観で判断する。
腹部を五蔵領域に分け、痛積の現れる位置を主として腹証をたてる。
腹証は精気の虚による気の偏りを示すため、積は緩解は全身症状の緩解を示す。
腹証に基づいて背部兪穴に治療するのを基本治療とする
積聚治療は基本治療と補助治療から成り立つ。
基本治療は、腹部・背部の接触鍼、脈の調整、背部の施術、肩部の調整を言う。
腹診の結果が心積であれば腹証を心虚証、同様に脾積であれば脾虚証、腎積であれば腎虚証、肝積であれば肝虚証、そして肺積であれば肺虚証と表現する。
腹証に応じて、左右いずれかの背部膀胱経の第二行線を施術する。
背部を上部から五行的に金・火・木・土・水と5領域に分け、その内の4行を腹証に応じて選択し施術する。
その位置と施術順序は、心虚証:木火金水、脾虚証:火土水木、腎虚証:金水火土、肝虚証:水木土金、肺虚証:土金木火、である。
背部施術の程度は指標の変化に応じる。
SJ毫鍼、SJテイ鍼を基本的な治療手段とする
基本的な治療には、SJ毫鍼、SJテイ鍼と称する独自に開発した毫鍼やテイ鍼を使う。
SJ毫鍼は銀の40ミリ、20号鍼で鍼尖が卵形で皮膚の状態を察知し易い。
SJテイ鍼は重さ5gでバネを用いない。
意識を治療に用いる
鍼灸の治療効果は単に経穴や経絡の位置作用だけではなく、治療家と患者との意識交流の程度に影響される。
必要に応じて補助治療を加える
基本治療で精気の補いが十分でないと判断し、さらに加える治療を補助治療という。
補助治療として最も重要視する経絡は任脈・督脈であり、経穴では井穴・指間穴である。

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