基礎1コース 東京土曜クラス 第8回報告

こんにちは。基礎1コース東京土曜クラス聴講生の片山です。

924日(土)に第8回基礎1土曜クラスが行われました。

 基本治療の手順を今まで学んできましたが、今回は更に進み、補助治療を行いました。

積聚治療は基本治療と補助治療で成り立っています。基本治療で精気の虚が回復出来るようなら良いのですが、精気の虚の程度が強く、指標の反応が充分に改善されていなかったり、すぐに戻ってしまったりする場合は基本治療の他に補助治療を行います。

 補助治療をするにあたって、刺激量が多くなり過ぎないように注意が必要だとお話がありました。

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つまり、いつも行っている基本治療に補助治療分の刺激量を足すのではなく、あくまで刺激量は基本治療だけの場合より多くならないようにするとのことでした。よって、補助治療を行う場合はそれを見越して基本治療の段階から刺激量を調整していかなくてはなりません。

 

刺激量というのは道具の違いや手技、そして治療全体の時間が大きく関係します。

 

補助治療と一言で言っても様々な治療がありますが、今回は四肢のツボを使った積の調整を行っていきました。

 

四肢のツボを使った積の調整は、腹部の積が充分に改善されていない場合に、その経を切経し、最も圧痛などが強い場所を見つけその反対側(健側)に鍼をしていきます。

四肢のツボを使い腹部の積にまで変化が及ぶことにより精気の虚が補われたといえます。

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今回も小幡先生のデモンストレーションを見てから実技を行っていきました。

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まずは四肢の切診の練習から。最初は患者さんに反応を聞きながらでしたが、徐々に手の感覚で「ここは痛いですよね。」と確認出来ているようでした。

 

切診のやり方の確認ができたら、基本治療を練習していきました。

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前回同様カルテを記入しながら基本治療を行いました。

みなさん基本治療の手順やカルテの書き方など復習されてこられているようでした。

基本治療終了後、積を確認し、補助治療を行いました。

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切診を行い、反応を診てから健側に鍼をしました。

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場所によっては刺鍼しずらそうでしたね。鍼をしながら指標や積の変化を確認していきました。

治療終了後カルテを完成させて終了です。

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 カルテも徐々に慣れてきたでしょうか。

最後に小幡先生から補助治療ありきで治療していくのではなく、基本治療の技術が上達していく事により、補助治療を行わなくても良くなったり、もっと精気の虚の根源に影響を与える補助治療が出来るようになるので、基本治療の技術を上げていくことが重要になるとの説明がありました。

 

講習会の残りも少なくなりしたので、みなさん色々と質問をし、基本治療の技術が少しでも上達出来たら良いのではないかなと思います。

次回の講習会は10/8(土)です。

 

基礎1土曜日クラス聴講生  片山玲美