応用1コース事務局日曜クラス 第7回講習

こんにちは。応用1コース事務局日曜クラス助手の片山です。

9月29日に第7回講習会が積聚会事務局で行われました。

今回は背部兪穴のライン選択と治療手段について講義がありました。

背部兪穴と刺激の関係

・治療方式

・ライン

・手段(道具)

によって使い分けていきます。

精気の虚の程度が強い場合は2行線の他に1行線、脊際、督脈の使用を考えていきます。

精気の虚の程度が強ければ強いほど正中に近いラインを選択していくのですが、これらのラインの選択は術者の技量に委ねられています。

背部兪穴選択の原則

①2行線は4穴を必ず用いる。

②1ライン1領域1穴のみ用いる。

③使用穴数は最大で8穴となる。(2行線4穴+1ライン(基本的に脊際か督脈)

④督脈・脊際は灸(透熱灸・知熱灸)も可能。

以上の原則に基づき、使用するラインを選択していきます。

また背部兪穴の刺激手段はSJ毫鍼、鍉鍼、透熱灸、知熱灸などがあります。

どれも精気の虚を補う治療手段なのですが、鍼刺激は精気を賦活させる(熱を起こさせる)ことで、灸刺激は精気に熱(力)を与えることで精気の虚を補っていきます。

刺激手段の使い分けは「続・赤本」P97の表を用いて説明がありました。

SJ毫鍼、透熱灸、知熱灸、SJ鍉鍼の順に刺激は浸透しやすくなります。精気の虚の程度が強ければ強いほど刺激を消化していく力がなくなるため、浸透しやすい刺激を選択します。

また各刺激の強弱は

鍼では刺激部位、ツボ数、手技、刺激順序、時間

灸では刺激部位、ツボ数、手技、刺激順序、壮数、艾炷の大きさ、硬さ

などにより調整します。

実技では初診時に行う問診の内容を踏まえつつ、問診を行ってから、お互い施術をしていきました。治療では前回・今回行った病症の選択、治療方式の選択に加え、ラインの選択、刺激手段を中心に確認しながら行いました。

  

前回・今回の講義内容は治療を行う上で大事な内容になります。しっかりと復習・理解して、患者の状態にあった治療が選択できるようにしたいですね。

次回の講習会は10/6(日)です。

応用1コース事務局日曜クラス助手  片山