1月9日に易経入門講座の第9回が行われました。
今回の講座は64卦の山沢損から。
これは前回の講座で宿題として出されていた卦です。
考えてきた卦辞の解釈を一人ずつ発表し、その後に先生が解説という形でした。
次の卦は風雷益。
これは山沢損とセットと言える卦です。
こちらも皆で卦辞の解釈を考えました。
山沢損と風雷益を通して儒教や当時の中国の政治などの要素の解説もありました。
どちらの卦でも中正、応、後天図など今までの知識を駆使する人が増えてきたのが印象的でした。
受講生からも色々な解釈が出ましたが、そもそも易は時代によって解釈に違いがあるという説明もありました。
唐代以前の解釈は『周易正義』にまとまっていて、入手しやすいのは徳間書店の『易経』。
宋代の易はその背景に儒教、仏教、老荘思想があり、代表的な本は『周易本義』。
岩波の本は宋代の儒学の視点から解釈されていて、朝日新聞社の本は宋代に加え清代の解釈で補足してあるそうです。
また東洋書院の本は各時代の代表的な解釈を載せていて、全体を見ることができるので講義の参考にしているとのことでした。
占いでは銭的で射覆を行いました。
銭的はコインを使った易の占い方法、射覆は隠された物を当てる占いです。
今回は先生のカバンの中のある物を当てるという射覆でした。
全員が占いで出た予想を挙げた中で、なんと一人だけ正解がありました!
次回の易経入門講座は2月13日です。
宿題は沢天夬の卦辞です。
お忘れなく!