基礎Ⅰ東京日曜コース 第三回目報告
聴講生の高橋です。
時間が経ってしまいましたが、第三回目の報告をさせて頂きます。
今回の内容は
○講義:脈について
○デモ:脈診・脈調整の方法
○実技:腹部接触鍼~脈調整まで
という内容でした
脈診は「もとをただせばことごとく扁鵲に始まる」と言われるように、古来より伝わり、体系化され、現在も学校で伝えられています。
教科書(新版 東洋医学概論)で脈診は
「脈診では、脈を切して(按じて)、脈の速さや拍動の状態、強弱など脈の性状を診て、臓腑・経絡の異常などを推察する。」
と記載されています。これは、「精気の虚」の状態を脈から把握しようという積聚治療の
脈診とは相違がありますね。学生の方が多いですので、誤解が無いように整理をして下さいね。積聚治療において、身体上に診られる異常は「精気の虚」による一つの現象です。
脈調整は、腹部接触鍼の後に行うより深い精気に対する刺激ですね。脈を診た後、その程度(異常)に基づいて太淵もしくは大陵を選択します。左右を決めるのは孔最付近の反応でしたね。孔最を診る際は、横山先生のように指先だけでなく指の全体を使うようにすると診やすいですね。脈の調整を行いながら、孔最の変化を確認します。
脈診も指標の触り方も「技術」ですから、やはり反復した練習が必要になります。前回の講義にあった「触り方は毎回一緒」というのが非常に大切ですね。時間を掛けて体得していってくださいね。
(諸説ありますが)よくトッププロは1万時間以上訓練を積んでいる。といいますが、やはり練習には(質を一定にした状態で)量を確保するといいです。脈調整までの内容により「聚」と「積」が分かれるわけですからね!
私事ですが、以前、気の浅いとか深いという言葉を「重要度合の違い」と認識していた時期があり、気づいた際に深く反省した事があります。ちなみに、各段階をより集中して行ってみると効果が全く違う。という経験をし、奥の深さや認識の甘さ、慣れとは怖いなと思った次第です。
今週末(7/3)に迫ってきました4回目
お会いできるのを楽しみにしております!
基礎1東京日曜聴講生 高橋洋輔