2025年度 基礎1コース 静岡クラス 第7回

2025年9月14日(日)
テーマ:第7回「再診カルテについて」

 カルテは単に記録を取ることだけでなく、患者の状態や治療経過を把握して、次回以降の治療に活かすうえでとても重要です。

 講義では、再診カルテの記入方法と、その内容について説明がありました。
 そのひとつとして、治療時の気圧・湿度・温度・天気を記入する欄があります。これは患者の訴えに対する原因として、外因が関係する場合があると説明がありました。その他にも問診や基本治療で確認した状態・結果などを記入していきますが、再診カルテでは、指標や使用した経穴を記入する際に、WHOの経穴番号(例:太淵穴→LU9)を用いて簡略化することも説明を受けました。

 実習では、前回同様に腹部と背部区分について、先生の説明を受けながら一通りの基本治療を見学しました。その際に、刺鍼時に鍼柄を挟む刺手の力加減と、そこから鍼体がたまわない程度に滑り下ろす力加減について、説明と実践を織り交ぜながら改めて説明をされていました。実際に受講生同士で実践した際に、押手の構えや刺手の操作の難しさを実感されていた様子でしたが、適切な刺激が伝わることによって身体が温まり、指標にもその影響が現れたことを感じたのではないかと思います。お互いに基本治療を終えた後は、先生の指導を受けながら再診カルテを記入していきました。カルテの作成に慣れるまでには相応の時間が必要ですが、治療の内容や気付いた点を記録として残し、可視化できるようにすることは、治療家にとっても患者にとっても大変重要なことだと思います。

 次回の9月28日(日)は、実践を中心にお互いに基本治療を行い、その結果や様子を再診カルテに記入するところまでを行います。実践の回数を重ねるごとに治療手順が円滑になり、指標の変化も以前と比較して早くなってきたことを先生が触れられていました。更に基礎を固めていくうえで、これまで学んできたことを再確認して、次回の講習会に向けて準備をしておいてください。

基礎1コース静岡クラス 助手 白井 雅人

タイトルとURLをコピーしました