今回のテーマは、『脈診』!
脈も指標の一つ。もう少し突っ込むと、陽脈も陰脈も、虚も実も身体の気の状態を表す指標の一つ。その人の精気の虚の程度をあらわしていると考える。
積聚治療では便宜上、六部定位脈診を用いているが、どこの経絡が虚しているだとか、どこの臓腑が実しているとかはあまり重視していない。それより、その患者さんの精気が虚すとどのような傾向の症状が出るのかとかどのような体質・脈の状態なのかを推し測る指標として重要なのである。
脈診のポイントは、「あまり時間をかけすぎないこと。」と、「心地良く脈を診ること。」です。とにかく数多く診ましょう!
続いて脈調整は、脈調整で使う場所はほぼ決まっています。LU9やPC7ですね。接触鍼を除けば、治療の第1穴目になります。積聚治療は脈だけで治療を終わりにしませんが、治療の第1穴目という意味でも非常に大切な施術になります。脈は分からないからとか、脈が変わらなくても後で変わればいいやという妥協は良くありません。この一穴目にこだわって2週間練習してみて下さい。