今回の基礎2コースのテーマは『脈診』でした。
積聚治療では原則脈診だけの治療はありませんが、脈診しか出来ない場合も想定しておき手がなくならないようにしておくのも大切です。基礎1では、「大陵」・「太淵」だけでしたが、なぜその2穴に絞られたのか。他に脈調整に活用できるところはないのか考えてみることも大切な試みかもしれません。
あと積聚治療での『脈診』の特徴は、術者の指を伸ばして脈を診る点にあります。示指・中指・薬指を一枚の板のように手首寸口にあてて、はじめに陽脈を確認して陰脈を診ます。診られるようなら中脈も診ると良いですね。6本の指を同じ圧で当てられるように訓練が必要ですが、慣れてしまうとこの指の当て方のほうがすばやく六部位の差を診ることができるでしょう。
H先生がポツリとつぶやいていましたが、「脈だけを診るのではなく、全体を診るようにしてみましょう!脈診の大家と言われる先生方もたぶん脈を通して脈以外の何かを診ているのかも知れませんよ。」と。
次回は『腹診』の予定です。