本日、臨床研修終了試験の再試験が行われました。前回、事情により試験を受けられなかったので、今回はたった一人での試験ということになりました。
今日も体調不良の中でしたが、よく頑張ったと思います。積聚会 の講座のうち、臨床という名のつく講座は、まさに積聚治療の臨床家を育成していくための講座です。それまでの基礎から応用までの講座で、 治療に必要な知識や基礎技術を学びます。その上で、臨床家に必要な多岐にわたるスキルを身に付けて患者さんに実際向かい合い、いかにして鍼灸治療院をやっていくのかそんなことを学んでいくのです。
そんな臨床講座の集大成が、小林会長の口頭試問に答えたり、体に実際に鍼をしたり取穴をしたり、という終了試験なのです。頭で理解しているだけでは、本物の積聚治療の臨床家になれない、ということです。実際問題として、知識として入っているだけでは、臨床では太刀打ちできなのではないでしょうか。
時間をかけて学んできたのに、どうも成果が上がらない、という人が、臨床研修に入ってきます。自分では指標を取れている。鍼はできている。と思うのに、もう一つの人は、実は多いのです。本当にそれが臨床的に有効な指標なのか、その指標に影響を与えることができていたのか、患者さんとしっかり向かい合うことができているのか、視野が狭くなっている自分の視点を、ほんの少しだけ変えることで、思いの外、道が開けることがあるのです。
臨床の講座には、それこそ鍼灸歴20年30年のベテランの鍼灸師が入ってきます。もちろん若手の鍼灸師もいます。そうした人たちが、何か、きっかけをつかんで、さらに臨床力を伸ばして、患者数も同時に伸ばしていく姿を、目の当たりにしていると、独りよがりにならない、自分の姿を知るための、もう一つの視点の大切さを実感
します。そうした環境に自ら身を置き、努力を続けてきた結果が、今日の合格に繋がったのだと思います。
おめでとうございます。これからも共に勉強していきましょう。
今日の臨床研修講座より