毎週、臨床研修講座の終わりに、その日の、3分間臨床報告、というのを研修生全員が、行います。3分間に自分の言いたいことを含め、臨床上の問題点を、まとめて毎回報告するのは、なかなか、やってみると大変なのですが、そこで、自分の疑問点や曖昧なままの理解のところが、浮き彫りになって、今の自分の姿を知るには、とてもいい3分間になるのです。
午前中の、基礎集中でも、この3分間という時間の長さは、とても重要な時間と言うことができます。刺入練習の時から、各手順に至るまで、3分という時間で区切られた、1コマ1コマを、いかに集中をと切らせることなしに、繋ぎ合わせていけるか、また、1コマ3分に、どれだけの集中を込めることができるか、何度も、繰り返すことによって、集中力の糸を、どんどん太く紡いでいきます。限られた時間の中で、汗をかきかき、必死で、自分のできる領域を、拡大していくことが、治療の力を、高めていくことになります。また、脈、指標、いずれも、割り当てられた時間は、ごく、短時間です。瞬時に、判断することを、訓練して、感覚を高めていくことを、求めています。おそらく、一つのことに、全神経を集中しておける、人間の限界が、3分間ということなのでしょう。それ以上の時間は、必ず、どこかで、集中が切れる一瞬が、できてしまいます。たった、3分ですが、持続するのは、案外難しいものです。是非、挑戦してみてください。
今日の基礎集中・臨床研修講座より。