イチローさんが日本人選手で最もヒットを打った男になった。
イチロー杯争奪学童軟式野球大会というのを皆さんは知っていますか?13回目12月23日にイチローさんの郷里、愛知県豊山町で開催された。そのときの挨拶にこんな言葉がありました。
「日米通算3000本安打を達成しましたが、それまでには6000回以上の失敗がありました」
「勝つのは楽しいし素晴らしい。でも失敗を重ねることもすごく重要。失敗には必ず理由がある。そこから学んでほしい」
天才と言われるイチローさんは誰よりも努力をしています。
患者さんを治療して治ったら、それは楽しいし素晴らしいだろう。患者さんだって嬉しいし、素晴らしいと思うだろう。でも人を治療するってそんな簡単なことじゃないですよ。鍼灸師として患者の治療をし続けたら、きっと治した患者さんより、治せなかった患者さんのほうが多いかもしれない。でもそこから何か学ぶことで、今日治せなかった患者さんを明日治せるかかもしれない。
ある鍼灸師の先生が監修した本の最初に、監修者としての言葉が載っています。その先生は娘さんをある病気で亡くしているそうです。鍼で治療したけど、その当時治せなかったそうです。でも、鍼灸を信じてやってきて、やっとその病気を治すことができたと、娘さんの霊前に頭を下げると記してあります。
先日、鍼灸師になって初めて自分の長年診てきた患者さんが亡くなりました。何ともいえない気持ちです。
でも、やるっきゃないし、進むしかない。私にはそれしかできない。
写真は日曜日に行ってきた登山のもの。1本道だよ。哲兄の真似。