2025年 基礎1コース 静岡クラス 第6回

7月27日(日)に6回目の講習会が行われました。
今回は「肩部治療」がテーマになります。

 肩部治療は、積聚治療の最後に行う座位での治療になります。治療の最後は患者を仰臥位の状態で終わらせずに、起き上がる際にふらつきや眩暈の有無などの確認後に行います。

 実際の肩部治療では、患者の肩上部の反応を左右比較して、健側に施鍼しながら指標の変化が止まったと感じられた時点で治療を終了します。また小児や妊婦、生命力の低下が著しい患者の場合には肩部治療を用いず、患者の状況に応じて、肩部治療をするか否かを判断することがあると説明がありました。

 今回の実習では、再度、腹部と背部区分について、先生の説明を受けながら一通りの基本治療を見学しました。見学の途中では、先生が確認した指標に受講生も指標部位やその変化を確認していきました。その後、受講生同士で基本治療を最後まで実践しました。指標の確認では、最初と同じ手で最後まで同じ押し方をするように先生から指導を受けていました。積聚治療では、指標の変化の仕方により患者の生命力の程度を判断しながら治療を進めていくため、指標の確認を一定の押し方で比較することが重要なポイントになります。今回、受講生が行った腹診と背部の取穴部位が、前回よりも先生との誤差が縮まった様子が窺えました。腹診と背部の取穴を的確に行うことにより治療効果に影響が及びますので、指導者からの直接指導や時には患者役の方に先生と自分の違いを確認するなど、引き続き確認と修正を繰り返すことが大切だと思います。初めてお互いの治療を終え、最後に先生から基本治療を行えるように反復した訓練が大切だと説明がありました。

 次回の9月14日(日)は、再診カルテについての講義になります。8月は講習会がありませんので、この期間に練習の機会を設けて治療手順を再確認しておいてください。

                        基礎1コース静岡クラス 助手 白井 雅人

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