約一ヶ月ぶりの講義で、受講生の皆さんは心待ちにしていたのではないでしょうか。今回は『脈診』と『腹診』の座学と実技でした。
- まずは、前回までの復習で頭の中をウォーミングアップ。
鍼灸治療は気の異常を表面から整えていくことで、病の原因となる精気の虚を補っていく方法であるということ、積聚治療は身体を階層構造として捉えていましたね。
- 前半の脈診の講義では、前回学習し練習した脈診を実際の臨床に活かすために、陽実・陰実・陰虚脈の取り方とその程度についてを追加で学びました。
ここでの陽実・陰実・陰虚は、基本治療の治療方式を決定するときにも、とても重要になる判断材料です。一歩づつ着実に習得していきましょう。
また、腹診の講義では、積には痛積・牢積・動積があることを学びました。そして、積と聚の違いは、脈調整までに消えたモノを「後からそれは聚だった」と表現することを学びました。
ここで、実際に横山先生の臨床でのお話しを聞かせて頂き、病名からはとても重そうな患者さんでも、「病名」と「冷えの程度」はリンクしないことを強調されていました。「冷えの程度」は実際に治療してみないとわからないことが多いので、浅い治療からしていくのが患者さんの体に無理はないよねと横山先生が話されていたのはとても印象に残りましたね。
- 後半の実技では、まず前回習った脈診を行いました。やはり難しそうですね。。しかも脈の陽実・陰実・陰虚の程度も読んでいく。。挫けずに少しずつ練習していきましょうね。
腹診もはじめてだと、とても難しかったかと思います。しかし、横山先生のポイントを押えたデモと実技練習で、皆さんちゃんとお腹の区分を理解されていました。
- そして実技の時間、私は練習台として、お腹の接触鍼→脈調整→腹診→背中の接触鍼をうけました。最近、趣味の土いじりで、右の大円筋を痛めていたのですが、ここまでの治療段階でこの痛みが消失していました。一切、大円筋に鍼を刺していないのに痛みが消える。。やはり、積聚治療はすごいなぁと改めて感じる瞬間でした。ちなみに今もその痛みは出ていません。感謝!です。
脈診もそうですが、腹診も自分の体でその感触の練習ができます。みなさん頑張って練習してみましょう。
もちろん基礎練習も引き続き継続ですよ。
では、次回は7月12日です。
そろそろ梅雨があけてくれるとうれしいですね。次回も元気にお会いしましょう。
基礎1日曜クラス 聴講生 伊賀