7月4日(土)基礎2土曜クラス 第3回講習が実施されました。
3回目の講習内容は、下肢の病症についてです。
前回の講義は積聚治療での病症の捉え方を行いました。今回は具体的な病症としてまずは下肢からみていきました。
この基礎Ⅱクラスでは補助治療を中心に学んでいきます。しかし、積聚治療ではメインはあくまで基本治療にあります。
そのようなことを再確認したうえで下肢の病の捉え方を学んでいきました。
下肢は人が生活していくうえで土台となり、生命力の低下で症状が出やすい部分です。下肢の症状が進行すると全身に影響を及ぼすこともあるようです。
私達はその原因がどこにあるのかしっかりと見極めていく必要があります。
まずは具体的に下肢に出やすい症状の説明、それらの指標となるポイントとその診方の説明がありました。
特に大事になってくる指標は関節部分に多いと先生はおっしゃっていました。関節は通常身体を動かす役割があり、熱を産生す一方で冷えの影響が出やすい部分でもあります。
そのような指標のポイントをしっかり捉え、精気の虚がどの程度補われたか治療の効果を確認し、足りない部分は補助治療で補っていきます。
講義の中で「治療は現象が優先、理論は後から」という言葉が臨床家ならではのお言葉で大変印象的でした。
実技では、補助治療の中で知熱灸を行っていきました。
知熱灸は点灸とは異なり面で熱が伝わるよう均一に燃えること、一定の形、大きさ、熱さ、質量で作ることが大事になってきます。
知熱灸も作り慣れないと一つ作るのにかなり時間がかかってしまいます。悪戦苦闘されていた方もいたようです。
同じ規格やスピードで知熱灸が作れると、今日はこのぐらいの刺激量で良い、今日はもう少しなど患者の状態が把握しやすくなり、治療の調節が出来るようになるとの事でした。
刺激量の調節は難しく、ついやり過ぎてしまいます。自分の判断基準が出来てくるといいですね。
実技の際、講習生の皆さんは腰下肢の指標の診方、知熱灸の作り方などしっかりと教えてもらっていました。
次回は7月18日(土)です。
補助治療で鍉鍼を使うのでお持ちの方は忘れずに持ってきてください。
基礎2土曜クラス 聴講助手 片山