臨床実技 藤原クラス 第3回

8月1日(土)に臨床実技コース藤原クラスの最終回が行われました。

今回は問診についての講習です。
他覚的な所見である望診・聞診・切診に対して、問診は患者さんの主観サイドからの所見です。
この両サイドの所見を組みあわせることが重要ということでした!
特に積聚治療では病の原因・要因を重要視するので、それらを見つけるためにも問診は大事だということです。

問診に必要なものの一つが、前提となる身体生理観です。
熱、気体・液体・固体、動作(活動)それぞれを摂取と排泄に着目した講義でした。
先生の言うとおり『積聚治療』に載っている内容ではあるのですが、改めて整理された話を聴いて問診をする際の着眼点がより明確になりました。

なぜ外因(風・暑・湿・寒・燥・火)が病の要因になるか、という説明もありました。
六淫の字面だけ見ると気圧、湿度、温度と別のことを表しているような印象を受けます。
しかし熱の摂取・排泄という観点で見れば、外因はすべて同じ陰陽観の元で理解できるということがよくわかりました。
積聚治療では気の概念で身体を捉えると、何度も聞いたり読んだりしてきました。
その概念と実際の臨床で使う問診を、しっかり結びつけておく必要があると痛感する講義でした。

上記の内容を踏まえて実技は冷熱に着目して行いました。
自分は患者役でしたが、施術した方々はいつもと違った手ごたえを感じていたようです。

今回で臨床実技コース藤原クラスは終わりです。
応用2まで終了して積聚治療を一通り知っているメンバーというのは大きい要素なんだと、受講生側から見ても感じられます。
もちろん前回の脈診も今回の問診も、基礎コースや応用コースで習っています。
しかし、自分で考える余地はまだまだあると毎回実感させられました。
また、バリエーション豊富な先生の臨床経験談を聴けるもとても勉強になります。
他のクラスや来年度も聴きたいと思える有意義な3回でした!