基礎1北海道クラス 第8回

unnamed9月13日(日)に、基礎1コース北海道クラス第8回の講習が行われました。
今回の内容は、テイ鍼による基本治療でした。

小林会長が今年の5月のバークレーセミナーで、『子供を過敏な大人とみなして、大人にするのと同じ内容で子供にも対処する』と、十歳の男の子の治療にテイ鍼を使っていたことをお聞きしました。

テイ鍼の対象は、アトピー性皮膚炎やアレルギー、妊婦や乳幼児など、弱い刺激しか受け入れられない重症者や過敏な方。
操作のポイントは、強く皮膚に押し付けないこと。5gのテイ鍼が、皮膚に触れるだけで刺激が広がります。
皮膚を強く圧迫する状況ならむしろ豪鍼を使う方が良く、そして、さらに過敏な人であれば、テイ鍼の細い柄側より太い柄側を使いましょう。

今までも、先生から最小の刺激量で最大の効果を得ることが大原則と習ってきました。
胃腸が弱い人に、ステーキは食べさせないのと同じで、弱っている人ほど、鍼の刺激の消化力も弱いので、やさしい刺激が必要です。

弱い刺激ほどその影響は浸透しやすいので、患者の精気の虚の状態をしっかり把握した上で、道具や刺激量(時間を短くする)を調整することも大切になります。

実技では、手つきはぎこちなく、テイ鍼を支えるのも不安定でしたが、少しずつ指標が変化していくのを感じ、「テイ鍼で指標が変わるんですね!」とテイ鍼のスゴさを実感されていました。

今回は道具が、豪鍼からテイ鍼に変わっただけで、基本治療の流れは変わりません。
テイ鍼もたくさん使って、練習しましょうね。

次回は、9月27日(日)です。寒くなってきましたが、体調に気をつけて次回も元気にお会いしましょう。(瀧田)