基礎1コース 東京日曜クラス 第3回報告

こんにちは。基礎1東京日曜クラス助手の佐藤です。7月1日(日)に太子堂鍼灸院にて第3回目の基礎1東京日曜クラスが開催されました。

第3回目の講義のメイン内容は「脈診・脈調整」でした。

まずはテキストを用い、積聚治療での脈診の基礎を学びました。

積聚治療での脈の意義として「脈はあくまでも身体の反応の一部であり、接触鍼で動いた後の気の状態」ということでした。

そのような意義を踏まえて実際に脈診の実技です。今回は各ペアの脈を田坂先生が実際に診て、先生のような指の当て方や力加減が出来るように練習しました。

陽実脈→陰実脈→陰虚脈という順番で練習したのですが、今回強調されていたのは「陽実脈」です。その理由は初学者にとって難しい「陰虚脈」と異なり、「陽実脈」は指の圧が分かれば理解しやすいからです。ですから先生と同じ判断が出来るように様に練習しました。

そこで講習生が驚いていたのは、自分自身が陽実脈と判断とした結果と先生の判断結果が異なることでした。陽実脈のことをテキストでは「皮膚表面に軽く触れただけで触れる脈は、全て陽実とする」となっています。でも「軽く触れる圧」とはどの程度の圧なのか。そしてどの位の拍動の強さを陽実脈と判断するのか、それらは書籍から得られる知識とは異なり、講習会の様な手から手へと勉強しない限り学べない内容になります。この日の感覚を忘れずにしていただきたいと思います。

その後は脈調整の練習を行いました。各講習生、孔最の触り方や鍼を構える際の押手の位置など課題が見つかったと思います。次回まで是非練習して来て確実に身につけて行きましょう。次回は7月15日、宜しくお願いいたします。

助手 佐藤