2015年度 応用2クラス 第1回

2年の沈黙を破り応用2クラスが開講しました。定員いっぱいの講習会です。

昨年は受講生が開講最低人数に達成せず、残念ながらの見送りとなってしまったのです。と、書いてみると、なんだか人気なないような印象を受けてしまいますが、そうではありません。今年35周年を迎える積聚会ですが、数年前から講習会の内容(カリキュラム)の見直しを図り、4年間で積聚治療の全貌を学ぶことができる内容になったのです。旧カリキュラムとの移行期だった爲に昨年度は結果的に開講を見送ったのです。新しいカリキュラムの完成(ほぼ)も、会長をはじめ、役員、講師の方々の日ごろからの協力があってのこと。そして、受講生の方々、つまり積聚治療で臨床をしたい、学びたいという方々に支えられてのことです。この場をお借りして感謝申し上げます。

さて、2年ぶりとなった応用2クラスですが、ざっとカリキュラムを紹介しましょう。全10回の内容は以下になっております。

第1回 積聚治療について①
第2回 積聚治療について②・指標①
第3回 指標②
第4回 基本的な補助治療(胸骨治療)
第5回 意識
第6回 刺絡&実技試験
第7回 刺絡実技①(背部)
第8回 刺絡実技②(膝窩)
第9回 刺絡実技③(殿部)
第10回 刺絡実技④(項部)

すべてが注目すべき内容なのですが、得に重要なのは第6回ですね。そうです、試験があります。

全10回で開催される講習会の前半の締めくくりに試験が行われ、その試験の結果次第では後半の参加も見送りになってしまうという内容です。試験を実施するなんて大変そうだなってもし思ってしまったようなら、それは非常に残念なことです。鍼灸治療、東洋医学、そして積聚治療ってすごい魅力的ですよ。でも、楽なことだけではないですし、治療ってそんな手軽なものではないですよね。臨床を重ねれば重ねるほど、そのことがよくわかってきます。臨床に出始めたたばかりのころには治せなかった症状が、経験や技量に応じて改善できることは多々あります。でも、だからと言ってすべてがそんなわけなく、初心者には初心者の、ベテランにはベテランの苦労や難しさがあるの臨床です。だから、経験に応じて求められるものも違ってくる。だからこそ、自分の経験を伝いたいとも思う。でも、そんな経験や技術を軽々しくは伝えられないし、学ぶなんて失礼ですよ。だから、自分の技量を見極めて、確実に技術を身に付けて頂きたいと思っております。そんな技術を身につけるのが応用2クラスなのです。教えるこちらも必死です。

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さて、第1回目は積聚治療とは何なのか。他の鍼灸治療との違いについての説明でした。この内容は表現方法を変えてはいても、どのクラスでも最初に学ぶ内容ですが、知っているようで理解できていないのがここなんです。単純な理論ほど、実践が伴わないと理解できないですからね。そしてその後は、恒例の積聚会特製の吸角練習。初日から悲鳴が聞こえていましたが、次回までどんだけ練習してくるか楽しみです。

応用2クラス助手 高橋大希