こんにちは。基礎1土曜クラス聴講生の片山です。
7月9日(土)に第5回基礎1土曜クラスが行われました。
今回は背部の区分を中心に行っていきました。
まず前回の復習を行い、今回行う背部の治療が治療全体の中でどこに位置づけられているか確認していきました。
腹部で証が決定することにより背部のどの領域に鍼をするか治療方針が決まります。さらに治療方式の決定によりどこの穴から鍼をしていくかという治療順序が決まります。
背部で使う穴が決定したら、患者を伏臥位にし背部の治療に移ります。
背部は背部兪穴をもとに五行に区分されています。
まず背部の領域をランドマークをもとに5つに区分していきました。
その中で膀胱経の2行線上にもっとも反応が現れている場所に鍼をしていきます。
ここで何点か注意事項がありました。
膀胱経の2行線のラインは、鍼灸学校の教科書では督脈の外方3寸となっていますが、積聚治療では肋骨角の内端に取ります。
起立筋が薄い人は起立筋の外縁と肋骨角の内端が異なる場合があるとのことでした。
穴として取る場所は最も虚している場所です。火・木・土の領域は肋骨角がもっとも触れる場所の内側にとります。
金の領域は肋骨角が触れづらいので最も力のない場所に、水の領域は志室に取ると説明がありました。
背部の治療では、膀胱経の2行線までの治療が基本治療とされています。
小幡先生のデモンストレーションを診て、今まで行ってきた内容を確認したうえで、今回行う背部の区分、指標、治療を診ていきました。
基礎1の段階で背部の指標として使われる場所は項部、肩井、志室、委中、委陽です。
実技練習では先生が一人一人全ての取穴部位をチェックしてくださいました。先生が取穴された穴の感覚をしっかり覚え少しでも先生の手の感覚に近づけ、正確に取穴が出来るようになれると良いですね。
身体の大きさによっては、背部に鍼をしながら指標の確認をすることは大変そうでしたが、安定してスムーズに診ていけるように慣れていきましょう。
受講生のみなさんは積聚治療の全体像が徐々に分かってきたのではないでしょうか。
積聚治療は奥が深いと思いますが、まずは手順通りに治療が行えることが大事になってくると思います。
手順を覚えるという意味でも、背部兪穴の順番は覚えなくてはならないですね。最後に小幡先生が次回背部兪穴の順番の小テストを行うとおっしゃっていました。頑張りましょう。
そして次回は講習会後に暑気払いを行います。普段はなかなかゆっくりお話が出来なかったり、質問できないこともあるかと思いますが、先生や受講生同士交流を深めていけるといいですね。楽しみにしています。
次回の講習会は7/23(土)です。
基礎1土曜日クラス聴講生 片山玲美