『いよいよ新元号になりますが、霊枢に「令和」の記載が一か所ありますので、お知らせします。
それは、霊枢、第9篇、終始篇です。
ここでは、使役動詞として令が使われています。
既知のことでしたら、悪しからず。』
と小林詔司先生から教えていただきました。
霊枢と聞いて、15年ぐらい前のことだが鍼灸学校同級生のY君との難経・霊枢・素問を読む会を思い出した。当時先輩鍼灸師の方から古典は1人で読むと挫けてしまうことが多いと言われ、Y君を誘って毎週家に来てもらい、2人で1時間ほどひたすら東洋学術出版社さんの難経・霊枢・素問の書き下し文と現代語訳を読み続けました。今では本当に貴重な経験になっています。
そのとき読んでいた後が残っていますね。(^-^;
東洋学術出版社さんの文章を引用させていただくと、ここでは、
「知迎知髄、気可令和」
「迎を知り随を知れば、気和せしむべし。」
「調和させる」という意味で使われているようですね。
十二経の気血・陰陽の調和という意味でしょうか・・・
以下、新聞やWikipedia情報です。
政府発表では、「令和」の典拠は、『万葉集』巻五[43]の「梅花謌卅二首并序(梅花の歌 三十二首、并せて序)」にある一文であり、確認される限りにおいて初めて漢籍ではなく日本の古典(国書)から選定されたそうです。
「于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。」
「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」
ただ、『万葉集』より数百年前、張衡(ちょうこう)という文人が詠んだ『帰田賦(きでんのふ)』という詩に、
「仲春令月、時和気清」
「仲春の令月、時は和し気は清む。」
と似たような詩があるようです。
どちらにしても『令』が「よい」「りっぱな」「きれいな」のように形容詞として引用されていますね。
英訳は「Beautiful Harmony(美しい調和)」で、
英語(ローマ字)表記では「Reiwa」となるそうです。
なお、大化から数えて248番目の元号だそうです。
ちょっと、新元号についての豆知識でした。
皆さん、良いGW を (^.^)/~~~
by 森