1月14日(日)基礎Ⅱコース日曜クラスの第10回(最終回)が行われました。
講習の内容は、全身症状の補助治療です。全身症状と言っても様々ですが、
発熱、冷え、、貧血や血圧の問題、発汗異常やむくみなどが紹介されました。
写真:講義の様子
積聚治療では、全身症状で、慢性のものや症状の重いものには督脈を使用します。詳しい督脈の使用方法は応用1コースで学んでいきますが、今回は以下の点をポイントに行っていきました。
①基本治療である、膀胱経の2行線の4穴に鍼をした後、2行線の鍼をしたところとだいたい同じ高さのところの督脈上で椎間の広いところを督脈の治療穴とし、4穴使用する。
②発熱などの症状で督脈を使用していく場合、膀胱経の2行線の4穴と督脈で使用する4穴の順番を逆にして、鍼やお灸を行う。(例:脾積の場合、火→土→水→木の順番だが、逆になるため、木→水→土→火の順番で行う)
③4穴を1周と考えると1~3周行い、何周するかは指標の変化に応じて決めていく。
写真:督脈4穴の透熱灸のデモンストレーションの様子
今の時期はインフルエンザも流行っていて、高熱が出ることがあります。そんな時にも使えるのが督脈です。実技は、督脈の透熱灸をお互い行いました。
写真:お互いの治療の様子
写真:今回は、胸腰椎の脊際の触り方(取穴)も学びました。
全10回、終わってみればあっという間だったという方も多かったのでないでしょうか。紹介された補助治療を日々の臨床でどんどん使っていただけたらと思います。
1年間本当にお疲れ様でした。