2025年度基礎1コースの日曜クラスが6月8日に開かれました。

今回の講習では脈診と脈調整について学んでいきました。
まずは脈診の意義と、脈をどこの部位で診ていくのか、そして、脈診の手順が説明されました。方法としては六部定位脈診の配当を用いているが、
積聚治療では脈診で診ているものはそれぞれに配当されている蔵腑ではなく、あくまでも患者の生命力を診ているという点が重要であると説明されました。
受講生からも陽脈、陰脈の定義や、脈のみかたについて活発に質問がなされていました。
脈診は積聚治療の手順の中でもとても難しい内容と感じます。指の当て方、押し方、角度など今回教わった方法をもとに、毎回同じように診ていくことで少しずつ理解が深まっていくと思います。
次に脈診のデモンストレーションでは、示指・中指・薬指が常に同じ位置で診られるように母指を置く場所を陽池あたりで自分の中で決めること、D I PとP I Pの指節関節を曲げないで指腹全体で脈を診ることが大切と説明がありました。
その後、講習生がペアを組みお互いに脈診の練習を行いました。また、実技の練習の中では手塚先生の脈を診ることで、一人一人手の当て方や圧の強さのフィードバックを受けました。


脈診もたくさんの数をこなすことで少しずつできるようになっていくので、色々な人の脈をみることが上達への大切なことであると思います。
休憩を挟み次に脈調整の講義が行われました。
脈調整の意義ではまずはその意義、そして選穴や取穴の方法、脈調整時の指標についてなどの手順の詳しい説明がされました。
脈調整のデモンストレーションでは、今回まで学んだ脈速の確認から始めて、指標の確認、腹部接触鍼、指標の再確認、脈診、そして脈調整の手順で復習も合わせながら行われました。

その後の実技練習では、これまで習ってきた指標の確認、腹部接触鍼、指標の再確認、そして脈調整までを行い、それぞれの手順について手塚先生から確認を受けていました。

講習会の最後には前回に続いて、委中穴への刺入練習を行いました。
今回の講習会では講習生の皆さんの腹部接触鍼が前回よりもスムーズで、しっかりと鍼を押すことが出来ていて、講習会以外でも練習をしっかりしているように感じました。
引き続き練習をしていきましょう。
助手 川浦 渉太