もうすぐ七月も終わり、基礎Ⅰ土曜も夏休み前の最後の講習が行われました。今回は、前回までの復習(腹症と背部兪穴治療について)に加え、治療の最後(座位での肩井)、カルテの記入方法の説明などがありました。カルテは、治療の記録を取ることが主目的なのですが、同じ患者さんのカルテをずっととり続けることによって、何か変化がある時(たとえば、いつもと脈が違う、今までの指標が消えた、あるいは、いつもと違う指標が出ているなど)、患者さんの精気の虚の状態をよみとりやすくなります。
今まで学んできたものが、積聚治療の基本治療になります。腹部接触鍼から脈調整、腹診、背部兪穴治療、仰向けに戻って脈とお腹の確認、そして座ってもらって肩井の治療で、一通りの治療ができることになります。夏休みのうちにたくさん練習して、手順を頭に入れてくださいね。取穴や鍼も練習すればするほどに上達するので、ご家族や友達、また実際の臨床の場での患者さんなど、治療をする機会をどんどん作っていきましょう。
夏休み明けからは、この基本治療だけで精気の虚がじゅうぶんに補えない場合に用いる補助治療を学んでいくことになります。
それではみなさん、よい夏休みを送ってくださいね。