応用1コース事務局日曜クラス 第6回講習

こんにちは。応用1コース事務局日曜クラス助手の片山です。

9月1日に第6回講習会が積聚会事務局で行われました。

今回は病症についての話がありました。

病症には①陰虚病症②陽実病症③陰実病症④陰実・陽実病症⑤陽虚病症の5種類があります。陰・陽に虚・実が生じたものです。

これらの病症はどれも精気の虚の程度を表すもので、その背景には精気の虚があります。

まず5つの病証の特徴について説明がありました。

①陰虚病症:体の下部の病症、陰虚脈。

     (指標としては陰陵泉、膝関、曲泉、大腿骨内側上果に反応が見られやすいです。)

②陽実病症:脳病(半身の肩甲骨、肩関節、臀部、足底に痛みがみられることが多い)・皮膚や粘膜が熱を持っている(炎症している状態)、消化器系の病気、陽実脈。

(指標としては肩井烏口突起、肩関節、下顎角後面、臀部、足底に反応がみられやすいです。)

③陰実病症:内臓器官に表れる病症(肝臓異常を含む)、陰実脈。

④陰実と陽実の病症は実際には陰陽の両方の実症状が同時にみられることが多い。

⑤陽虚病症:主たる症状は活動の低下であるが、重度の無力症や不妊症を含む、陽虚脈。

病症が把握できると精気の虚の状態がより鮮明になり、

・治療方式

・背部のライン

・手段(毫鍼、鍉鍼、知熱灸など)

を的確に選択し、患者の状態に合った刺激をしていくことができます。

さらに病証まで把握できることにより

・背部2行線を使用しながら、そのほかのツボ(特に背部兪穴)の使用を考慮し治療ができる。

・治療時間の予想ができる。

・精気を補う技量を把握できる。

・指標の触診・確認が的確(必要な指標が絞れる。)。

など治療の全体像が掴め、治療がとてもスムーズなものになります。

今回の実習では脈を診ながら背部の順番を考えていけるようにというのを目標に行いました。

前回行った初診の問診(20分)に加え、脈のチェック→病症→背部の治療方式の選択し基本治療を行いました。

 

    

背部の治療方式は第1方式でカバーできる範囲は広いのですが、他の方式の方が変化が早い場合があるので的確に方式を選択できるとより高い治療効果が望めます。

陽実傾向の患者で第3方式か第4方式で迷った際、浮腫がある場合は第3方式を使用するとのことでした。

 

次回は背部治療の際のライン選択を出るように講習を行うとのことでした。

今回までの内容をしっかり復習し、次回の講習に臨めるといいかと思います。

次回の講習会は9/29(日)です。

応用1コース事務局日曜クラス助手  片山