今日の講習会受講生は、16名参加のとても濃い1日になりました。
♯テーマ; 補助治療編(知熱灸、圓鍼(円鍼))
○『知熱灸』
熱を必要とする状況で、穏やかな熱感を必要とする場合に用いる。それは、強い刺激を消化する気力が衰えている状況に対応するということです。
補助治療として用いる場合は、長期間、咳が続くなどの時、背部上の督脈上の経穴(咳あるいは他の指標が緩むまで)打撲など、特に身体の陰面の打撲箇所(痛みが緩解するまで)、乳幼児の身柱や命門(1~3壮程度)
・作り方は、①粗艾を両手の母指と示指で挟みこめる程度の艾しゅを取る②三角錐型の艾しゅを作る(左右の母指と示指を互い違いに合わせ、爪を立て、 強く艾を押し込めて作る指から艾がはみ出ないようし、三角錐の面を出来るだけ平らになるように工夫します。固く、均一に同じ大きさのものを連続して作れる ようにします。)
○『圓鍼(円鍼)』
主として乳幼児、過敏な体質等の状態の者を対象とする。①知覚麻痺部②乳幼児の排便困難、風邪などに対応します。
♪実技;
■知熱灸を水平な皮膚面に艾しゅを置いて、線香で艾しゅの先端に火をつける。火は三面均一に下降するのが理想的です。火が底面に近づくにしたがっ て、患者さんは最初、気持ちよい熱感を覚えますが、少しづつ熱く感じるようになる。絶えられない熱さになる直前で、患者さんに「熱い」と言ってもらい、艾 しゅを取る。(艾しゅは術者の母指と示指で挟み取り、予め用意した水を入れた灰皿に移す。)
※重症な人では時に熱を感じない場合があります、火傷にならないよう火加減に注意してください。
■SJ鍉鍼の頭部を円鍼として使用し、浅部の気を補う。刺し手の母指と示指、中指の3指でもって円鍼の下部を挟み、体幹では上より下方へ、四肢で は中枢より末梢に向けて、皮膚の弾性に合わせて撫で下ろし、その後すぐに押手でもってなでこする。適度な発赤をもって適量とする。
☆次回は2週間後 10月6日(日)13:00~16:00 です。
講習は残すところあと2回となりました、早いですね。風邪など引かないように、皆さん気をつけて過ごしてください
(担当講師:横山季之)