今回は「脈診」の座学と「脈調整」の実技でした。
●前半の脈診の講義では、自分の手を模擬に講義が進みました。やはり、まずは実際にやってみる方が実感湧きますよね。
その脈診の方法は、自分の中指を患者の茎状突起に合わせ、次に自分の示指を患者の手関節横紋にあわせる。そして、自分の中指と示指の間隔と同じ程度の間隔で薬指をあてる。この方法ですと、指をあてる場所を目で確認する必要がなく、自分の感覚だけで的確な場所に指をあてることができますよね。なるほど。。。
指のあて方が解りましたら、今度は脈の説明でした。
大きく分けて「陽脈」、「陰脈」、「中脈」の3種類があり、「陽脈」は皮膚に触れただけで脈に触れ、「陰脈」は陰位(骨などの深い部分)まで指を沈めたときに触れ、「中脈」は陰脈と陽脈の幅(血管の太さ)で触れる。
横山季之先生は、「陽脈は体が疲れ、陽気を制御できなくなった結果起こり、その熱を発散するために浮いてきている」、「中脈は胃の気(後天の気)の脈なので、その方の後天的な生命力を診るヒントになる。そして、中脈の幅が出て来る様な治療をしないとならない」ということを強調されていました。
●そして後半の実技では、まずは、デモ患者(今回は私でした)の脈を全員で代わる代わり診てみました。その後、実際に皆さんがそれぞれ脈診を行ったのですが、聴いたり、見たりするのと違い、実際にやってみるとその難しさを皆さんしみじみと感じている様でした。
脈診のやり方に一段落したら、今度は脈調整を行いました。
脈調整には、「太淵」穴と「大陵」穴を使います。今まで「委中」穴での刺入練習と接触鍼の練習しかしていないのに、皆さんうろたえることなく、ちゃんと「太淵」穴と「大陵」穴に鍼ができていました。
皆さんすごいですね。。。
やはり、基礎をしっかりと練習していると、他の経穴でもちゃんと鍼ができるのですね。。。
脈診は自分の体でも練習ができます。みなさん頑張って練習しましょう。
もちろん基礎練習も引き続き継続ですよ。
では、次回は7月5日です。蒸し暑い日が続きますが元気にお会いしましょう!
基礎1日曜クラス 聴講生 伊賀