「ここまでの内容で質問ありますか?なんでも聞いてくださいね!今日、ここでしっかりと疑問を解決していく事で後々困る事が減りますからね」
そんな質疑応答から始まって、講義に入る
いつもこんな流れで始まってます。基礎1東京日曜コース。
今日の講師は伊賀先生です。
受講生の方も、まだまだ疑問がたくさん出てくる時期ですから
各回の間に治療をして疑問が湧いたり
講義の中でモヤモヤしたりすることもありますよね。
「自分なりに解決」するのではなく
講師からの「気の思想」をシャワーのように浴びて
しっかりと【積聚治療脳】を作るような気持ちで講師の考えを聞く
そんな時間がとっても大切です。
講師側も、それを重々承知しているので
ドンドン何でも答える時間を作ってます。
周りから見たら、かなり仲のいい感じだなと思います(笑)
それ位の距離感で、より分かりやすく。そんなテーマです。
という訳で、本日は助手役のたかはしようすけがお伝えいたします。
本日は「補助治療」に入りました!
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積聚治療では
基本治療というのを、全ての治療で行いますね。
基礎一は徹底的に「基本治療」を身につける事を目的としています。
積聚治療では
全ての治療行為は「生命力の低下」に向けて行います。
基本治療では、この「生命力」を「補う・高める・賦活する」という事で状態を改善します。
しかしながら、基本治療だけでは状態を改善しきれない場合もあります。
(受講生は分かるかと思いますが、鍼の技量によって差が出ます)
「生命力の低下 > 基本治療の効果(生命力を補う力)」
という構図になると改善しない訳ですね。
この際には、指標が残ります(主訴や積が変わり切りません。)
そこで!
基本治療で補いきれなかった「生命力」に対し
『補助治療』というのを用います。
簡単に言うと
「生命力の低下 > 基本治療の効果(生命力を補う力)」の状況に対して
「生命力の低下 ≦ 基本治療の効果(生命力を補う力) + 補助治療(生命力を補う力)」
という状況にする訳ですね。
あくまで、基本治療に対して「補助的に行う」治療という訳です。
(詳しい説明はここでは避けますが、この補助治療は一般的な「本治法と標治法」とは概念が違う事に注意しましょう。)
この、補助治療は
積聚治療の40年に渡る歴史の中で多く出来てきました。
経穴の特性によるもの、部位の特性によるもの、道具の特性によるものなどです。
基礎一では、この内の比較的取り入れやすい
経穴の特性によるものを使用していきます。
本日の内容は「手足の要穴による補助治療」でした。
ちなみに、、
基礎二では、技量も必要になってくる(技量を磨きながら身につける)道具を使用していきます。お灸はもちろん、長い鍼や太い鍼などでの生命力の補い方を身につけていきます。
応用一までレベルが上がってくると
東洋的な思想(気の思想)が身についてくるので
より多くの補助治療の選択が可能になります。
「陰陽観に基づく」ものというのが最たる物で、
基礎コースで身についた基礎から発想し、応用的に体を診ていく。
そんな事が可能になり、より生命力を補う方法が身につきます。
最後の応用二では、積聚治療で重要視している「外傷」の治療を身につけます。
すごい効果の補助治療です。応用二まで学べば全てが使いこなせる状況です。
40年の中で生まれた物なので、淘汰された補助治療もあるのですが
陰陽観や鍼の技量を身につけるために身につけるべき物ばかりです。
紹介が多くなりましたが(少し宣伝チックでしたかね)
それ位補助治療は多くあります。裏を返せば、それ位生命力の状態は多様です。
そして身につければ分かりますが、変わり方に驚きます。補助治療(笑)すごい。
という訳で、今回は
「四肢の要穴」を使った補助治療です。
使用方法は、テキストにも書いてありますが
ポイントは
・原穴から合穴までで異状を見つける
・巨刺の応用(生命力・積を対象にする)
背部治療のように、手足の要穴に刺激を始めると
要穴の異状や腹積が変わり始めます。
「要穴 ー 積」という関連ではなく
「要穴 ー 生命力 ー 積」という関係性で結んで治療するのが
積聚治療での「気の思想」ですから、そういった理解で変化を感じましょう。
基本治療で補いきれなかった生命力が回復してきますからね。
あまり、使用してこなかった場所もあるので
慣れるまでは練習が必要です!
触り方のコツや、変化の確認方法などは
講義内での伊賀先生の言葉を確認しつつ練習してくださいね〜。
それでは、次回はさらなる補助治療の内容に入っていきます。
基本治療のベースが有って初めて効果を増しますからね。
日頃からの練習も行なって、高めてきてください!
残り2回!
楽しくいきましょう!