全国的に雨模様になったかと思ったら、カンカン照りの夏の暑さがやって来たりと、きまぐれな気温や環境の変化に困ってしまう季節ですが、くれぐれも体調は崩さないように、マイペースでいきましょう!
さて、今回のテーマは『腹診』でした。
積 聚治療よる一番重要なところが、この腹診による腹証の決定で、一番のメインとなります。お腹にあらわれる「積しゃく」と「聚じゅ」という異状がお腹のどの 部分にあらわれているかということによって、背中にどういう手順で治療を行っていくかということを決めるポイントになってきます。
前回からの治療手順の続きで、腹部接触鍼・脈調整というような手順を追ってくると、この腹診をする段階では、もうすでに消えてしまっている腹部の異状というのが、結果的に、「聚じゅ」だったというような診方をしていきます。
ですから、実際にこの時点で腹診をしたときにあらわれているものは、すべて「積しゃく」となります。
この「積しゃく」が難経56難に沿っての5つのエリア(テキスト図表参照)に心、脾、腎、肝、肺にあるかっていうのを診てもらい、腹証の決定(背部の治療方針)に至ります。つまりは、身体の冷えが必要としている背部にする治療内容を指示するものが決まります。
実技で体感したことと思いますが、お腹の筋肉がわかりやすい・わかりにくい、極端に痩せてたり・体格がよかったりと人それぞれですので、その辺にも注意してじっくり診ていきましょう。
次回7/8(日)【第5回】は、背部兪穴治療(背部の取穴、区分)です。
宜しくお願いします(Y)