全10回の応用コース。いよいよ後半に突入しました。
本日の講義は、『胸骨治療』についてです。陰陽で身体を見ていったときに、背部兪穴の各ラインには意味づけがでてくるのですが、さらにそれを腹部と比較した場合にも、同様のことが言えます。背部である陽面の極である督脈は、術者の力量から精気の虚が著しいと判断された場合に用いられるわけですが、それがさらに増した場合、陰面である任脈を対象として治療をしていきます。任脈でも陽部に存在する胸骨~陰部にある下腹部のツボへと意味を持たせているわけです。
そんな任脈、胸骨のツボは、背部兪穴同様腹証によって順番に用いていきます。腹臥位になれない患者さんには大変有効な手段となりますが、当然、陽面の極である督脈の使用を行なわず、背部2行線使用後に使用しますので、道具の選別も重要となってきます。鍉鍼か知熱灸です。毫鍼及び透熱灸の使用は難しいです。指標は積を中心に、結節間溝部などの反応を見るとよいでしょう。ただし、女性患者さんの場合は、乳房がありますし、下着の関係でちょっと工夫も必要になってきますが…。ちなみに私が1ヶ月に診る患者さんの中で使用する頻度は、1回あるか無いかです。
さて、吸角練習はいよいよ項部正中での練習に入りました。毛の処理から吸角を持っていない手の使い方などなど、やはり人数が少ないせいか、今回のメンバーの腕がいいのか(笑)、スムーズに進行していきますし、会長にバンバン質問して、会長もそれに答えまくりです。
ってなわけで、「最終回には打ち上げしますので講習会の後に時間作ってくださいねー」と私がアナウンスしたら、会長が一言。
「た~まや~」って(笑)
皆、一瞬考えて、「あーっ」とワンテンポ遅れて理解してました(笑)。まだまだ修業が足りないようです(笑)