基礎1土曜コース 第8回

テイ鍼で足の井穴の反応を探る

テイ鍼で足の井穴の反応を探る

2013年8月24日に基礎1土曜コースの第8回目が行われました。

今回は補助治療の2回目。

基本治療後に、まだ症状が残っていた場合、手足の指先、指間、手根骨、足根骨周りのツボを使っての治療、というパートです。

手足の異状箇所を見つけてそこに治療をするわけですが、「ここは痛いですか?」と患者さんにすべて聞いていては非常に治療時間がかかってしまいますので、慣れてくればある程度「ここがおかしいかなあ」と指先やテイ鍼で圧して当たりをつけるわけです。でもそこはかなり難しいところです。

特にテイ鍼で圧して異状箇所の当たりをつけるのは、まるでテイ鍼が指の一部になるような訓練が必要です。

今回は時間の関係で基本治療を行わずに手足の1番の異状箇所をみつけてそこに施術する、ということを行いました。

基本治療を行わなかったことで2つ問題がありました。

  • 1つ目は異状箇所が多くて絞りきるのが難しかったということ。
  • 2つ目は触診しているうちにどんどん手足の状態が変化してしまったということ。

どいうことかというと、本来補助治療は基本治療を行ない、それでも残った指標を目安に治療を行うわけですから、ある程度変化しやすいものは消失し、指標の数も減っている状態が想定されるわけです。ところが今回のように基本治療を行わない状態では指標の数は多く、変化しやすい状態のまま、というわけです。

このあたりからも補助治療を学びつつ基本治療の大切さを感じていただけたらと思いました。

また手足のツボへの施術だけで離れた場所の症状がかなり軽減したのを経験されたかたもおりましたが、基本治療を行ってから手足のツボへの施術を行えば、より深く体へ影響する(より症状が軽減し、軽減した状態の持続時間も長くなる等)ことも追々経験されるでしょう。

患者さんに聞きながら異状箇所を見つけるときのポイント

  • 1つの箇所を圧して痛いか痛くないかを問うのではなく、2箇所以上を比較してどちらが痛むか、違和感があるかを問うてください。
  • 2箇所の痛みの差を問うた時にあまりせっかちにならず、相手の解答を待つ姿勢が大切です。が、あまりに患者さんが解答に迷う場合はその2箇所に大して差がないということも頭に入れておいてください。

次回は9月7日です。

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