積聚会のブログを書くのも1年ぶりとなります(笑)。あっ、昨年度さぼっていたわけではないですよ。
さて、2014年度から積聚会の各講習会が新しくなったことはご存じのことと思います。なんで新しくしたのかですが、治療の進化が止まらない積聚治療ですが、我々講師陣も経験を積み、そして後進が育ったいく中、改めて自分達の成長過程を客観視した時、教育方法の見直しが重要となったわけです。
積聚治療と言えば、腹診をして背部兪穴で治療するわけですが、複雑な患者さんの病態に対応する為に、そして自分の技量の問題を含めると、毎度毎度シンプルに治療が行われるわけではありません。会長の治療があれだけシンプルなのは、これまでの経験があってのことです。そうです、補助治療の重要性です。会長がこれまでに報告してきた補助治療を、会員がどれだけ知っているかというと、まー、みんな知らないですよね。図書に恵まれた私は、会長がこれまでに掲載してきた本、雑誌などを調べ上げて治療に使っていましたが、皆さんが同じようにできるかというと難しいようです。
そんな中、多くの積聚治療家が陥るのは、補助治療(※)を使用せず背部兪穴のライン選択と治療法式を手段としてしまうことです。積聚治療の手順では、背部2行線を使用した後に、四肢の要穴、募穴治療と進んでいきますが、自分の技量がどのくらいになったらこの手順ではなく、背部1行線、脊際、督脈などを使用すればよいかわかりますか。これは感覚とか経験ではなく、知識と技術の状態で決まっているのですが、その辺を理解していない人が多いようです。高い山に憧れる気持ちはわかるのですが、経験不足と知識不足、で先急いでも遭難してしまいます。
※2014年現在の積聚治療では、接触鍼、脈調整、背部2行線以外の施術は全て補助治療の位置付けになります。
そんなことで、2014年度からはざっくり言うと次のように講習会が組まれています。
基礎1コース 基本治療(積聚治療の手順)
基礎2コース 補助治療(背部以外)
応用1コース 病症と治療法式とライン(補助治療)の選択
応用2コース 補助治療上級
どのコースも10回。基礎1~応用2まで順番に受講していくと、がんばれば(がんばればですよ。ただ参加するだけじゃ無理です)4年で開業できちゃうレベルになれます。
ってことで、本題の北海道セミナーですが、以上のような新しい講習会の内容になり、これまで無料説明会と称しておこなってきた春のイベントのスタイルを少し考えていこうということになりました。とくに北海道は基礎1クラスしか開講しませんので、その後に勉強したくても皆が東京に来れるわけではないので。そこで、基礎2~応用1に該当するような内容も含みながら、基礎の技術力を上げ、積聚治療に興味のある方も体験できる盛りだくさんな内容の講習会を春に行うということで、東京、北海道の実施したわけです。北海道で基礎1クラスのような講習会が実施できないのであれば、短期セミナーの数を増やすということのほうが実際的ですしね。
そんなこんなで、20名の定員のところ18名の申し込みがあり、なかなかの盛り上がりを見せたと思っております。受講生の皆さんは情報に飢えているような、何でも吸収するスポンジのような感じで、大変意欲的な印象を受けました。講師としても大変やりがいがありましたよ。東京からの参加も数名あり、重實した北海道春期セミナーだったと思います。