季節もだいぶ冬に近づいてきましたね。横井先生がお休みの為か、今回の講習会は講習会始まって以来、はじめての雨での開催となりました。
今回は「鍉鍼」の座学と実技でした。
冒頭で「続・積聚治療」が医道の日本の広告に出ていたのと、小林先生が今までお書きになられた本の歴史を振り返りました。
●まずは、前回までの復習からスタート。。
前回は、基礎Ⅰで習う2つの補助治療の内の一つである「募穴を使った積の調整」を行いましたね。募穴のツボを使う際のポイントは、四肢のツボを使うときと同じく、患者さんの状態を積や指標で確認し、その状態に合わせて、その都度使用することでした。手順は1.積の確認、2.施術部位の切診、3.取穴・施術、4..積の再確認でした。
「3.取穴・施術」の際は、
①正中の積(心・脾・腎)に対しては、季肋部下縁の健側のツボ、
②左右の積(肝・肺)に対しては、反対側の季肋部下縁のツボ、
③自発痛がある場合は、自覚痛の点反対側の対称点
を取穴でした。施術の際は、不快感を与えやすい場所なので、慎重にだけど遠慮がちでなく、きちんと施術し、刺入方向は皮膚面に垂直ですので季肋部下縁の方向に向かって刺入するのがポイントでした。
「4.積の再確認」は 1か所施術するごとに積の変化を確認することがポイントでしたね。●講義では、「鍼灸治療をしていく上で大事なこと」と「鍉鍼」について学びました。
「鍼灸治療をしていく上で大事なこと」では、
①身体を変化させる技量、②変化を読み取る技量、③意識が大切でしたね。
「③意識」が使える様になると、治療時間が短くなり、治療効果の持ちが良くなり、 鍉鍼が使いこなせるようになると話されてました。 指標をしっかりと取れる人が、意識を使うことが出来る様になるという言葉が私にとっては印象的でした。●後半の実技では、鍉鍼を使用して今まで習った基本治療と補助治療を行いました。
●今回は今までと、質の種類が異なる授業だったかと思います。基本治療・補助治療は一通り習いましたし、あとはいかに集中して繰り返し治療を行うかにかかっていると思います。しっかり復習をしましょう。
次回は最終回になります。11月15日(日)13:00-です。元気にお会いしましょう。
基礎1日曜クラス聴講助手 伊賀秀文