北海道基礎1 (第7回)

お盆が終わると夏の暑さが和らぐ北海道ですが、今年は例年にはみられない厳しい残暑となっています。ただ、時折吹く風には涼しさが加わり、暑さの中にも確実に秋が近づいているような気がします。

そんな北海道にしては暑い日々が続いていますが、北海道基礎1は約1ヶ月の夏休みが終わり後半戦がスタートです。

四肢のツボを使った積の調整

腹証に従って背部の治療を行っても、積を十分に変えられなかった場合、またはさらに深い積を動かす際に用います。背部の治療後に腹部を診ますが、ただ積が残っていると考えるのではなく、治療によってどれだけ変化しているのかということを丁寧に診ていきます。そして、その中で最も気になる積を選び、その積と同名の陰経を選んでいきます。

ここで注意してもらいたいことは、肝積の時は肝経もしくは胆経、肺積の時は肺経もしくは大腸経を用います。腹証時の表現と混同しないように気をつけて下さい。

実技

基本治療を一通り行った後、四肢のツボを使って積を調整してもらいました。今日は一つひとつの手順を行っているなかで、姿勢や立ち位置などを細かく指摘していきました。一見小さいことのように思うかもしれませんが、こういう小さいことを改善することで、指標が安定して診れるようになったり、治療時間の全体的な短縮につながります。今日の姿勢を忘れないように、繰り返し注意して治療をしてみて下さい。

次回は2週間後の9月16日です。そのころには、もう少し涼しくなっていますように。