応用1コース事務局日曜クラス 第8回講習

こんにちは。応用1コース事務局日曜クラス助手の片山です。

10月6日に第8回講習会が積聚会事務局で行われました。

今回の講習はまず補助治療の位置付けを確認したのち、補助治療の中の1つである指間穴について学んでいきました。

積聚治療は基本治療と補助治療で成り立っています。補助治療もいくつか習得してきたかと思いますが、実際どの補助治療を選択するのか迷ってしまうことが多くみられます。そこを整理しておくと補助治療が数段使いやすくなります。

補助治療を選択する優先順序として大きく3つに分類できます。

①外傷治療

②基本的な補助治療(陰陽に分けられるもの)

③一般的な補助治療

まず第1に、外傷に対しての補助治療です。外傷は多くに精気の虚(生命力の低下)の原因になります。外傷が原因と疑われる場合には、必ずそれに処置が必要と考えます。

次に、前面・後面、正中部表裏(CV・GV)、前面と後面の左右、上下、赤白肉の間など陰陽に分けていった時の境界にあたる部分を使用するものです。境界の部分は陰・陽どちらにも影響がおよびやすいため身体に与える影響が大きいと考えられます。

最後に、一般的な補助治療の選択になります。

今回は②基本的な補助治療の中で指間穴について学んでいきました。

指間穴は手足の水掻きにあたる部分です。身体の左右に症状が偏っている場合に使用します。

選穴部位は

・外傷性のものはその部位

・急性は同側

・慢性は反対側

の反応を確認し、最も反応が強い穴を使用します。

反応の確認の仕方は術者の母指と示指で水掻きの前後面をはさんで痛み・違和感を確認・比較していきます。

臨床上、慢性になればなるほど患部から離れたところの方が効果が高いと言われています。例えば右肩の疾患であれば左足の指間穴を優先的に使用します。

手技の選択は

・鬱血がある場合は三稜鍼

・急性症状の場合は毫鍼

・慢性的で症状が強い場合は透熱灸

・熱に敏感な場合は知熱灸

・慢性的で他で効果がみられない場合は鍉鍼

を用いて施術します。

実技では問診・基本治療(方式・道具の選択)に加え、指間穴を用いた補助治療を行いました。

受講生のみなさん、問診は大分慣れ、聞くべき内容をしっかりと聞けているようでした。

森先生からは「主訴の内容と関係があるところを重点的に聞けるようになると時間がもう少し絞れる。」とアドバイスをもらっていました。

的を絞って、得られた情報が指標として使えるよう問診をしていくのが大事ですね。

次回の講習会は10/27(日)です。

次回は胸骨の治療を行なっていくとのことでした。応用1コース事務局日曜クラスの講習も残すところ後2回となりました。講習の内容を実践し、少しでも疑問・不安を解消していけるといいかと思います。

応用1コース事務局日曜クラス助手  片山