2023年度 基礎1コース 土曜日クラス 第5回

7月15日(土)に基礎1コース土曜クラスの第5回目が開催されました。
今回は背部兪穴治療についてです。

最初に背部の横区分、縦区分からです。
背部は上部から、金、火、木、土、水の五行的要素を持つ兪穴が配当されています。例えば金の領域だと肺兪などです。その境界を椎骨によって横区分しています。最上部は第1胸椎棘突起上、最下部はヤコビー線になっています。督脈のツボを使うことがあるので、基本は骨の上を境界にしています。

次に縦区分です。
縦区分は督脈、脊際線、膀胱経第1行線、膀胱経第2行線で区分しています。2行線のラインを取る際、教科書通りではなく、脊柱起立筋の外縁でとることがポイントです。その為実際にとってみると真っすぐのラインではなく、金のあたりは狭くなり、木のあたりは広がる傾向になります。左右差や個人差もあるので実際に書いてみると想像と違った方もいたと思います。

次に大切な2行線の取穴についてです。
先ほど線を引いた2行線上に取穴をします。
取穴のポイントは、力がないところ=肋骨角がわかりやすいところです。各領域のポイントは金は力がないところ、水は志室、火や木や土は肋骨角にふれるところで取穴するととりやすいとのことでした。

最後に桂田先生の実技デモで背部の指標の説明をして、実際にペアになってもらい、背部兪穴治療まで一通りの基本治療の流れをやりました。実際にやってみると時間もかかってしまい、時間が足りないという方もいたと思います。次回も背部兪穴治療など一通りの積聚治療の基本治療と座位での肩部の治療をやる予定ですので、今までの内容の確認をお願いします。

次回は7月29日(土)になります。気をつけてお越しください。

助手 酒巻