大阪基礎Ⅰクラス第1回その2

上手な人の接触鍼は見ていてとても美しく、無駄がない。

接触鍼習い始めのコツ

①積聚治療でおこなう接触鍼は接触鍼ではない(笑)。名前に偽りありである。接触の名の通り軽い接触で、スピーディーな動作をしている人を見かけますが、それでは十分な効果を得られません。正直スピードはあまり関係ありません。鍼尖卵型の銀鍼を使用し、十分に皮膚を圧迫することが重要です。圧迫の目安は鍼体のたわみ。たわみ過ぎると曲がってしまいます。また、たわまない程度の圧迫では不十分。

②痛くなく。十分な圧迫をおこなうと、チクチクしてしまいます。そこで押手の母指と示指で十分に皮膚を張る必要があります。初心者は痛みを感じると圧迫を弱くする傾向にありますが、それでは効果も弱くなります。工夫すべきは押手です。

③運鍼の最中に押手の手掌で皮膚を撫でましょう。接触鍼後の腹部の変化、これからどこに接触鍼をすればよいのか、非常に参考になります。このとき、接触鍼をした面の滑りが悪いと発汗している証拠です。精気の虚が補われてきているのです。実感しながら、ゆっくり丁寧に行いましょう。

④積聚治療のDVD(http://www.idononippon.com/dvd/shinkyu/ivd0122-8.html)を見て学習しましょう。会長の手を動きをしかりコピーしましょう。ただし、コピーしてはいけないところが一つだけあります。ここまで話せばわかりますね。そうです。スピードだけは真似してだめです。練習しているうちに、治療を重ねるうちにだんだんスピードは早くなります。不十分な圧迫の早い接触鍼は見た目だけで、治療効果は大したことありません。ゆっくりでも、丁寧で十分な圧迫の接触鍼は驚くべき効果をはっきします!

写真は会長の接触鍼中の手。

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