今日は、私も真似をして本を一冊紹介しようと思います。
立川談春著 赤めだか 扶桑社
昨年話題になった本ですが、絶品です。
一気に読んで、笑い、そして泣き、芸に生きる人達の、純粋な心を感じる素晴らしい内容です。
立川流の家元 談志さん と談春さん達お弟子さんとのやり取りの、面白いの面白くないの、けれども、ちょっと読み進んでいるうちに、あれ、と、
このはなし、どこかで、聞いたことあるぞ、と、
いやいや、聞いたこと、どころじゃないぞ、見たことあるぞ、と、なってくる。
師匠と弟子、教育方針、昇級?審査、どれをとっても、
そうなんです、我が流派、積聚会のお師匠様と弟子達関係そのままじゃないか!
この本を読みながら、変な?エピソードと、笑って、泣いて、一冊本になるくらいの内容は、十分あるなあ、と会を振り返ったりしました。まあ、こちらは、談春さんとことは、違って、書いても、読んでくれるような酔狂な人は、いないと思うので書きませんが。
それでも、この本は、これから、積聚会に入門しようとするなら、是非とも読んで、覚悟を決めてから、入門してほしい、と思うのでした。
なかでも、談春さんが自分が教えた弟子に対しては、師匠の手前、更に厳しく育てるという話は、深く頷くしかないのです。
師匠の前で審査を受けるのは、自分じゃなくて、弟子なのですが、紛れもなく、審査されているのは、それを教えた自分の姿、そのものなんです。
私のとこでも、ある日の審査で、一人の教え子が、私が教えたことをお師匠様の前で、一つもやらないので、私が鬼のような形相になっていったり あとからそう聞かされました とか、
談春さんと、思いは、一緒だなあと実感したのでした。
鍼灸は、学じゃあない、術だ。と我らの家元は、言われます。
技を伝えるのは、口で言うほど簡単じゃあないことは、家元以下 段々影響されてきた 、真打ち?一同、承知の上で、やっているのです。
理由は、ただ一つ、自分も育ててもらったから、それのみなんです。
談春さんと年もほぼ一緒、やりたいことも、一緒なんだろうと勝手思いながら、また、熱く影響されるのでした。
これからは、入門日によって、兄アニさん、と呼ぶことにしようかなあ。名前も一字もらって、詔哲、とかどう?
詔大、修兄さんに怒られるかなあ?