2016年5月29日(日)、基礎Ⅰ北海道クラス第二回目が開催されました。
今回のお手伝いは田丸が務めさせていただきました。
まずは前回の復習で、積聚治療の基礎理論について確認をしました。
今回は基本治療の実技に入ります。
最初に、テキストに沿って積聚治療の手順を一通り、スライドを交えながら学びました。
手順の中で大事な部分である、接触鍼前後に行う、膝周囲の指標を確認する時のポイント、また腹部接触鍼を行う時のポイントを重点的に確認しました。なぜ膝周囲を指標とするのか、接触鍼の影響力についての説明は、まだ難しいところですが真剣に聞き入っていました。
いよいよ膝周囲の指標の確認と腹部接触鍼の実技です。
膝周囲の確認場所については、スライドで確認したように、みなさん解剖を意識しながら探っておりました。指標を押す強さや押す方向は、指標に当てる指の面に意識を集中して何度も繰り返して、なんとかコツを掴めたのではないでしょうか。
次に腹部接触鍼。前回練習をした委中の刺入とは鍼の扱いが変わってくるので、更に新たな試練です。慎重に慎重に、押手の圧や指の開き方、皮膚の張り具合、鍼の感覚を感じながら練習していました。接触鍼に苦心しながらも、皮膚の状態の変化に気付いたりして、みなさんとても熱心です。まだおぼつかないながらも行った接触鍼の後、膝周囲の指標が緩んだり痛みが消えたりするのを目の当たりにすると、鈴木美由紀先生のお話されたように、「刺激は常に全身に影響を与える」ことを実感できたと思います。
最後に、集中力を振り絞って前回行った委中の刺入練習をして、今回の講義は終了となりました。
次回の講義は一か月後になり、少し間が空きます。受講生のみなさん、誰かの足をお借りして委中刺入の練習、自分のお腹でも出来る腹部接触鍼の練習、指標の探り方の復習をがんばりましょう~!
(田丸 佳枝)