2023年度 基礎1コース 日曜日クラス 第7回

2023年9月3日基礎1コース日曜日クラスの第7回の講習会が開かれました。

前回までで、基本治療の手順の説明が一通り終わったので、今回は、講習生がお互いに基本治療を通しで行うことがテーマでした。

先ずは高橋先生から、基本治療のデモが行われ、その際に指標の触り方や、腹部接触鍼の方法、背部のツボの取穴など、改めて細かく説明がありました。

その後、講習生がお互いに基本治療の練習を行いました。

練習にあたっては、脈拍の確認から肩部治療まで通しで行いましたが、その際に、腹診して積の決定の時と、肩部治療終了後に背部のツボの取穴位置の確認を高橋先生から受けました。

受講生からは積や取穴の確認だけでなく、脈診での指の圧迫の強さなど、より具体的な質問も多く出されていました。また、今回初めて積聚治療の講習会に参加された方も手順の確認をせずに最後まで通しで治療していて、全員の方がカルテの記入まで1時間以内で終えていました。

講習会の終盤では腹部接触鍼の復習が行われました。

先ずは高橋先生がデモを行いがながら、重要点を改めて説明されました。

この際に、鍼がたわむくらいに皮膚を圧迫すること、そしてその際に、患者に痛みを与えないように押手で皮膚を張ること。圧迫は手首でなく、刺手の母指示指をわずかに伸ばすようにすること。この動作ができるようになったら、さらに刺手の指2本で鍼が撓んでいる感触を覚えること、押手の指で腹部の硬さなどを感じるようになれれば、さらに治療が上達することなどが説明されました。

デモの後はお互いに腹部接触鍼の練習を行いましたが、その後再度、高橋先生がデモを行い、この際には、圧迫することがとても重要であることを強調され、また、腹部接触鍼が上手くなることが、脈診や、背部兪穴の取穴のしやすさにも繋がり、そして治療効果にも繋がってくるので、腹部接触鍼が上達することがとても重要であるとお話しになっていました。

私も積聚治療を習い始めた頃はスピード重視で行っていましたが、ある日、小林詔司先生の治療を受けた際に、先生がひと鍼ひと鍼を丁寧にしかも、接触というよりも圧迫しているという感覚に気がつき、改めたことがありました。

高橋先生もおっしゃっていましたが、積聚治療は腹部接触鍼にはじまり、腹部接触鍼に終わると言っても過言では無いでしょう。

今回の講習の後に『続 積聚治療』の小林先生のあとがきを読み直して、私自身も腹部接触鍼を大切にしなければと改めて思いました。

次回の講習会は11月5日になります。

講習会までまだ時間はありますので、ご家族やお友達などに、どんどん積聚治療の基本治療をしてあげてください。