少し時間が経ってしまいましたが、9月4日(日)基礎Ⅱ日曜コースの6回目が行われましたので報告致します。
今回は「陽の疾患の指標」の座学と実技でした。
●今回からいよいよ「陽」の疾患に入りましたね。
実際、臨床をしていると、多くの「陽」 の疾患の患者さんに遭遇します。
臨床をされている方は、 心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
まず、積聚治療の考えでは、病の原因は「精気の虚」 しかないということがポイントでした。
そして、その「精気の虚」の程度を理解していくときに、「多い」 「少ない」という表現を使うのではなくて、
「陰」や「陽」という表現を使うんでしたね。
つまり、「陰」や「陽」は「精気の虚の程度」を表しているだけ、 ということがポイントでした。
「陰」と「陽」の関係は、病症の成立ちから考えると、まずは「 陰の病症」が起こり、
そして、「陰の病症」を通り越して「陽の病症」 が出てくるんでしたね。
つまり、「陽の病症」の患者さんを診る際は、「 時間が経っている」「症状が重い」「陰の方の指標は出ている」
ことが予想されました。
実際に治療をしていく際は、「陰」の病症の時と同様に「指標」 でその状態を探っていくのですが、
「陽の病症」の患者さんの場合には、「陽の病症の指標」 を重点的に見ていく方が、治療がやり易く、
治療時間も大幅にアップすることもなく、 患者さんも主訴の変化を感じやすいんでしたね。
「陰の病症の指標」は「陽の病症の指標」 より長い間でていることが予想できるので、 そう簡単に変わらないことが
予想できますからね。
講義の中では、様々な指標が紹介されましたが、 「下顎枝後面の指標」と「頸椎椎間の指標」が
セットで出ている場合は、基礎Ⅱ の範囲ではまだ対応できないと説明がありましたね。
私は、実際に自分で開業した際、その時、基礎Ⅱ の段階でしたので、この辺りでつまづいたなぁということを
思い出しながら受講をしていました。
あと、指標全般に言えることですが、指標の範囲は「点」 ではなく「その辺り」ということが大切でしたね。
●実技では、それぞれの指標についての説明がありましたね。 どの様な先生も初めから指標を正確にとれたわけでは
ありません。実質、 指標を取る経験の多さが物をいうのかなと感じております。 皆さんも機会があるたびに
練習しましょう。
●講習が終わってみて、 今回も非常に内容の濃い一日だったかと思います。
では、次回は10月4日(日)です。
次回も元気にお会いしましょう。
基礎Ⅱ日曜クラス 聴講生 伊賀秀文