2023年度 基礎1コース 日曜日クラス 第1回

2023年度 基礎1コース 日曜クラスが2023年5月21日に始まりました。

今年度の日曜コースの参加者は28名と、たくさんの方に受講していただきました。

講師は基礎1コースを10年ぶりに担当される高橋大希先生です。

第1回の講習会はまず受講生の自己紹介から始まりました。受講生は初めて積聚治療を学ばれる方以外に、基礎1や応用コースをすでに修了された方も多数参加されています。

講義ではまず、積聚治療がどのような治療法なのかということから始まりました。

小林詔司先生がやられていた脈診を中心とした治療を発展された形で始まったのが積聚治療で、このときには経絡積聚治療という名前で小林先生が東洋医学講座第10巻を著していること。そして、積聚治療はその後、技術的にも理論的にも発展し、東洋的な思想を理論背景として、さらに人の意識を治療技術に応用した形となっていること。また、今回の基礎1コースでは、前段の積聚治療の基本的な治療法をまずはしっかり身につけることを目的とすると説明がありました。

たくさんの方にご参加いただきました

続いて、積聚治療がどのようにして生まれて、発展していったか。その背景には5人の先生の存在があることが紹介されました。

さらに、積聚治療と他の治療法で何が違うのか説明がなされ、積聚治療では病の状態となる病態は一つ、生命力の低下であって、治療も生命力回復のただ一つとなること。そして、この理論の背景には易の考えがあることが丁寧に説明されました。

その後、積聚治療には基本治療と補助治療があり、基本治療は積聚治療のただ一つの目的である生命力の回復のためにどんな人にも必ず行うこと。しかしながら、患者の状態や、治療者の技量によって基本治療だけでは生命力が補えない場合に補助治療が行われることが説明されました。

続いて、基礎1コースで習得する基本治療の手順が説明され、積聚治療で使用する道具の説明がなされた後、高橋先生による基本治療のデモが行われました。

高橋先生による積聚治療の基本治療デモ

この後、休憩を挟んで、S J毫鍼の持ち方、刺し手と押し手の構え方が説明され、基本的で最も重要な鍼の持ち方を図にして説明されました。

毫鍼の持ち方をイメージ練習。治療の基本ですね。

さらに積聚治療での刺入練習で大切な委中刺入の説明が行われ、この際には鍼の構え方、刺入の際の注意点などが実際にデモを行いながら説明され、その後、受講生がお互いペアになって委中刺入の練習が行われました。

高橋先生による委中刺入の実技デモ

委中刺入の練習。集中力が大切ですね。

第1回目の講義内容は以上です。

はじめて参加される方は、耳慣れない言葉も多かったと思います。

今回の内容は実技も含めて積聚治療の基本となる重要な内容です、

上達するには基本が大事。

講義中に紹介された書籍などで復習し、さらに委中の刺入練習もどんどん行ってください。

そして、わからないことがあったら、次回の講義で高橋先生にどんどん質問してくださいね。