基礎2土曜日 第8回

11月26日、講習会も第8回目となりました。

講義は「基本的な補助治療」としての督脈および脊際です。

督脈は、陽極つまり転換点であり、左右の接点でもあり非常に気の動きの激しいところと言えます。

季節でも変化の時期である土用に体調を崩す人が多いのは、外部の気の動きの変化に弱っていると負けてしまうことによるということです。

境界の解説中

境界の解説中

脊際は正中ではありませんが、かなり陽極の要素が強い場所です。ここは椎骨をよく確認します。密度の高い骨が痛いということは、精気の虚も強いと判断できますよね。

ところで原先生は、よく硬さと柔軟性で精気の状態を説明してくれます。これはすごく分かりやすくて、具体的なので、「あー、こういうことね」と自分でも色々応用しやすいのではないかと思います。

そして実技は、まず原先生の治療デモでした。今回は腹証に則って督脈に知熱灸をやってみようというテーマ。

脈の調整

脈の調整

腹証に従った督脈の知熱灸

腹証に従った督脈の知熱灸

原先生は「作る→載せる→着火」をサササっと解説しながらやってましたが、なぜか受講生の皆さん全員が、線香に火を着ける前に2箇所に艾シュを載せておく、という方法を採用していました。余裕を持つための保険なのか? でも結局3箇所目に間に合わなかったりして。結構大変そうでしたね。

当日、錦糸町駅周辺、事務局の前の猿江恩賜公園周囲はものすごい人でした。なにやらポケモン出没していたみたいです。

野平有希