●今回の講義内容は、
・「指標」と「腹部接触鍼」の講義
・膝周りの指標確認と接触鍼の実技
●「指標」について…
・「精気」や「生命力」は目に見えない。そこで、それを推し量るために使用するのが「指標」。
・「指標」は、「精気の虚」によって出現したと捉え、状態・変化を知ることで、補い具合を把握することができる。
●「指標」をとる際の注意点
・テキストP26記載の部位は目安なので「そのあたり」というのがポイント。
・陰陵泉、曲線、大腿骨内側上顆は、どんな患者にも大体出てくる指標なので確認するようにしましょう。
●指標確認の原則
①治療前に指標の状態を確認する。
②術者は指標の感じを自分で覚える。
③指標を確認する時は、いつも同じ圧をかける。
④指標の確認を繰り返すときには、圧をかける方向を一定にする。
⑤指標の位置確認には、目視で当たりをつける。
⑥患部にいきなり強い圧をかけない。
⑦患部を周囲と比較する。
⑧患者の印象を確認する。
●腹部接触鍼について(テキストP28)
・人間を「気の重層構造」としてみると…
①熱気・オーラ、②汗、③皮膚(皮毛)、④血脈、⑤肌肉、⑥筋、⑦骨と見る事ができる。
※『積聚治療 気を動かし冷えをとる』P17参照
・腹部接触鍼での刺激部は③になるが、他の部位にも影響は及ぶことを体感しました。
●実技「膝周り」の指標の確認
・患者さんの左足は左手3本の指で、同じ場所に、同じ方向に、同じ圧で触れ、3本比較して指標を探るのがポイントでした。
・患者さんの右足は治療者左手母指の先端からMP関節までを使って触れていました。
●実技「接触鍼」:テキストP28
・押手の①母指・②示指、および刺手の③鍼先が同時に皮膚に接触するようにするのがポイント。
・一番駄目なのは鍼が当たっていない、なんちゃって接触鍼です。
●継続は力なり。復習・練習に勤しみましょう。
次回、第3回目は6月18日午前10時~です。
また元気にお会いしましょう。
助手 伊賀秀文