基礎Ⅰ日曜クラス 第3回報告 2017年6月18日

こんにちは。基礎Ⅰ日曜コースの助手の伊賀秀文です。

6月18日(日)に基礎Ⅰ日曜コースの第3回目の講習会が行われました。

  • 今日の内容は、

・「脈診」・「脈調整」の講義と実技

・「腹診」の講義とお腹の区分の実技

がありました。

  • 「脈」「脈診」について…

積聚治療の治療の流れは、浅い所から無理なく治療して行くという流れがありました。その観点から、体の一番浅い部分である皮膚への刺激という意味でまず接触鍼を行いましたね。そして、その次に深い部分に入ってくるのが「脈」です。「脈」は体の反応の一部であり、その人の「精気の虚」の程度の指標の一つでしたね。「脈」には、4種類ありますが、とりあえず治療を進める上で「陽実脈」と「陰虚脈」がわかることが大切です。基礎Ⅰではこれを目標にしましょう。

  • 「脈診」の実技…

ペアを変わりながら色々な方の脈を診ましたね。脈診のポイントは「指の関節を曲げず指腹で診ていく」「陽実脈、陰虚脈の順序で診る」「母指CM関節で挟む様に診る」ことでした。

写真は治療側を決めるために孔最付近を見ています。

  • 「脈調整」について…

昔は六十九難を使ってやっていたが、臨床を通して太淵と大陵だけで賄えることがわかり、現在では、肺・脾が弱い場合は太淵、それ以外の場合は大陵を使って治療して行きました。

  • 「腹診」について…

背部の治療方針を決める上で最も重要な指標でした。「痛積」、「牢積」、「動積」の3つがありましたね。脈診も腹診もですが、如何に田坂先生の診た結果と一致させるかなので、講習会を貴重な機会としましょう。

積の優先順位は痛積(自覚)>痛積(圧痛)>牢積>動積、痛積は上と下だと下を優先、左右と中心だと中心に近いほうを優先でした。

  • 「腹診」の実技…

その区分を実際に灸点ペンお互いに書いてみましたね。

  • 今回もかなり内容の濃い講義&実技だったと思います。

着いていけるよう復習・練習に勤しみましょう。

次回、第4回目は7月2日(日)午前10時~です。

また元気にお会いしましょう。

助手 伊賀秀文