基礎Ⅰ東京土曜コースが最終回を迎えました!
講 義:総まとめと確認
実 技:背部兪穴の取穴
基本治療+補助治療を使っての治療
という流れでした。
前回までで新しく習う技術は終わっていましたので
今回は、総じてまとめと確認を行いました。
現代医学や他の鍼灸治療では
症状に対して治療法が変化するため、あらゆる状態を学んでいく必要が有るかと思います。
それだけ患者さんを細かく診たり、判断していくのは素晴らしい事です。
しかしながら、学生向けに作られた積聚治療では、その判断の必要は(ひとまず)有りません。
なぜかと言うと、全て「精気」という物の変化について施術をしていくからでしたね。
全ての症状は「精気の虚」が起こる事に起因しているので
治療は一貫して「精気を補う」という事を目的としています。
ですから、その為の基本治療+補助治療を行う事で治療が出来ます。
ところで
精気というのは言葉はあれど認識できる物では有りませんから
その状態を知るためには「指標」という主訴を含めた
全身の状態を見る事で判断していきます。
患者に対する
刺激の調節能力(アウトプット)が高いだけでは良い施術家とは言えません
情報の収集能力(インプット)も高くなくてはいけません
これらは両輪です
患者さんの身体が、どの程度変化したのか
あとどれくらい刺激をすればちょうど良いのか
そんな事を把握しながら患者に合わせて刺激をしていく必要が有ります。
そのような調節が出来て、様々な患者さんに対応していけるのです。
基礎Ⅰだけの内容で救える患者さんも少なくないでしょう。
しかしながら、「より良く治す」という高みはまだまだ有るのです。
長谷川先生も講義の中で、伝えてくれていました。
誠実に続けて来たからこそ、言葉に力が宿る部分だなと思います
この一年間、皆さんの成長に携われて実に良かったです。
お疲れ様でした。
ぜひ、2月の一泊研修会でお会いいたしましょう!
一年間ありがとうございました