基礎2コース 東京 土曜クラス 第6回

こんにちは。基礎2コース東京土曜クラス助手の片山です。

8/25(土)第6回講習会が行われました。

今回から陽の病証ということで、頭顔面部、胸、上肢の症状に対する診方を行いました。

陽の病症の背景には精気の虚があり、まず足の末端から冷えの症状が出て、それが徐々に上に昇り、陽の部分に症状が出ていると考えます。

つまり陽の病症は陰の病症よりも精気の虚の程度が強く、陰の病症よりも治りづらいということが言えます。

横山先生から全ての物事・現象を陰・陽で見ていくくせをつけてほしいと話がありました。

陽の病症が出ている場合は、陰の病症よりも精気の虚が強い状態なので、今まで診てきた陰の病症の指標ももちろん反応が診られるのですが、まずは陽の病症の指標をしっかりと診て、その変化を確認してもらいたいとのことでした。

陽の病症ですみる指標は、

<頚項部>

下顎枝後面(Mb)、胸鎖乳突筋(SCM)、斜角筋(SC)、頚椎椎間

<肩関節部>

烏口突起(CP)、肩関節前面(ASJ)、肩関節後面(PSJ)

肩甲骨外縁(SCP)、中府(LU1)、雲門(LU2)、極泉(HT1)

<胸部>

胸椎棘突起際、胸椎棘突起間、(胸骨、胸骨際)

<足部>

足底

などです。

陽の病症の際に診ていく指標の中で唯一、下肢の指標として足底が入っています。

これは陽の症状が極まって上まで行くと足底に反応が出てくるもので、それだけ精気の虚が強いとみます。

極泉は顔面神経麻痺など顔面部の症状に補助治療としてよく使われる穴です。

実技では陽の病症の際に診ていく指標の診方を中心に確認していきました。

指標となる筋や穴は1点ではなくエリアで診ていくのが良いとのことでした。

特に下顎枝は触り慣れないところなので圧していく方向などしっかりと確認していきました。

お互い治療をしてみると受講生のみなさん陽の病症の時に診る指標にも強い反応が出ているようでした。

今回は陽の病症に対する補助治療まではできなかったのですが、次回以降やっていくようです。

次回の講習は9月15日です。

基礎2コース東京土曜クラス 助手 片山