こんにちは。基礎2コース東京土曜クラス助手の片山です。
10月20日(土)第9回講習会が行われました。
今回の講習は前回行った陽の病症の復習、そして陽の病症の際に行われる補助治療の続きを行いました。
陽の病症に対する指標は様々習ってきましたが、必ずしも陽の病症だけに診られるものだけでなく、陰の病症で診られる指標の反応が陽の病症でも診られたりすることもあります。
病症と一致する唯一の指標が脈です。
陽の病症では陽実脈もしくは陰実脈が診られ、陰の病症では陰実脈もしくは陰虚脈が診られます。
ただ陰実脈、陽実脈は同程度の精気の虚の状態なので同時に診られる場合もあるとの事でした。
これらの脈診がしっかり診られるようになると、指標のポイントが絞れ、治療時間の短縮に繋がります。
積聚治療は腹部の反応に重点を置いているので脈診は出来なくても良いのではなく、脈もしっかり診れたほうが良いのです。
補助治療としては後下関と知熱灸を行いました。
小林先生が使う穴の多くは関節面上もしくは陰陽の切り替わり、境目にあります。
後下関も上顎骨と下顎骨の境目にあります。
後下関は最初はなかなか場所を見つけるのが難しいですが、頬骨と下顎骨を耳の方から圧していくと凹みがあり分かりやすいとの事でした。
知熱灸は一辺が1,5㎝程度の大きさの正三角錐の艾炷を用いて施灸していきます。
透熱灸が狭く深く熱を入れていくのに対し知熱灸は浅く広く熱を入れていくことができます。
正三角錐の艾炷が均等に燃焼することにより、均一に熱が入っていくことが大事になります。
知熱灸は強い刺激を消化する力が衰えている人、表層部の熱刺激で身体が十分変化が診られる人に行われます。
まず知熱灸を作る練習をしてから、実技練習を行いました。
後下関はツボを探すのが大変そうでしたが、横山先生のチェックを受けて、触ってみると後下関の凹みが確認できている様でした。
知熱灸、後下関ともそれぞれ身体に与る影響の大きさを確認できたのではないでしょうか。
次回の講習は11/3です。
最後の講習になりますので、終了後は懇親会です。楽しみしています。
基礎2コース東京土曜クラス 助手 片山