6月29日(土)、積聚会事務局にて横山季之先生による第3回基礎2クラスが行われました。
今回は
①陰の病症(運動器疾患)の補助治療
②特殊鍼法(長鍼・太鍼・灸頭鍼)
③太鍼の実技
について学びました。
積聚治療は精気が弱って虚したことから諸症状が生じている、としています。この精気の弱りが症状として身体に現れるわけですが、これを陰陽で表現すると
①陰の病症(冷え病症)
②陽の病症(熱病症)
と大きく2つに区分けされます。
また別に、人体を陰陽で表現するとき、色々な見方があります。それは
a.上下(上は陽、下は陰)
b.深浅(浅は陽、深は陰)
c.内外(外は陽、内は陰)
d.陰陽
に分類されます。
基礎Ⅱではこれをベースに治療理論を深めることで、実際の治療で患者の指標をただ追うだけではなく、陰陽病症を把握しながら治療を進めることができます。
前回(第2回目)の講習会で学んだaの上下による人体の見方による陰の病症を踏まえ、今回も運動器疾患の補助治療です。補助治療は特殊鍼法について学び、また、腸骨稜の指標を診てどのような処置を施していくか等、学んでいきました。
実技では基本治療の後に補助治療として腸骨稜・仙腸関節へ太鍼の挑戦。受講生の皆さんは太鍼の太さに驚きを示していましたが、実践してみると指標の大きな変化により驚いていた方も。普段柔らかい銀鍼を使っているせいか、太すぎる鍼を扱っている姿は、意外と楽しそうでした(笑)
勿論太ければ良いわけではありませんが、とても影響力があります。基本治療の技量向上と重ねて、特殊鍼法を扱えると治療の幅も広がりますから、忘れないうちに誰かに練習し続けると良いと思います。
次回は7月20日(土)18:00~です。よろしくお願いします。
基礎2土曜日クラス助手 横井ひかり