こんにちは。 基礎Ⅱ日曜クラス助手の小林です。
先月、8回目の基礎Ⅱ日曜クラスが行われました。
基礎Ⅱクラスでは、上下の陰陽に着目して「陰の病症」と「陽の病症」とに分けて病を考え、
前回までで「陽の病症(運動器疾患)」の補助治療を学んできました。
今回からは「陽の病症(内科系疾患)」の指標と補助治療の内容に入りました。
「陽の病症」の内科系疾患では、「督脈」や「任脈」を補助治療で使うことが多くなります。
今回の講義と実技では、「督脈」について学びました。
督脈は、背部(=陽面)の中央(=左右の接点)である為、
特に治療の影響が強い場所(ツボ)であると考えます。
督脈は、背部兪穴の2行線を用いた後、主訴や指標の変化が十分ではない時に使いますが、
2行線の治療を行う前に以下のことを確認しておく必要があります。
① 生命力(精気)の様わい状態=陰虚脈が多い、陽虚脈がみられる
② 気力はあるが身体(手足腹腰)が冷えている状態
③ 風邪をひいて発熱があり、実脈がみられる状態
④ 消化器系の症状
⑤ 内臓疾患などがあり、陰実脈がみられる状態
実技では、「命門穴」に知熱灸を行いました。
応用Ⅰクラスでは、「督脈」の使い方について更に詳しく学んでいきますが、
2行線と同じように腹証の順番にあわせて督脈に知熱灸を行うこともあります。
テンポよくスムーズに、「同じ大きさ」「同じ形」「同じ硬さ」で作れるように
練習しておきましょう!